新型コロナウイルスの影響により、様々な国の学校が影響を受けた。テレワークで授業が行われたりしてきたが、その分クラスメイトと会う機会はなくなっている。
『Liverpool Echo』によれば、今回新しい学校に行くことを不安に思っている11歳の少年フアン・ルイスから、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督に手紙が送られたそう。
クロップ監督はそれに対して返事を書いたそうだが、その内容がこれだったとのこと。
ユルゲン・クロップ
「こんにちはルイス。君に秘密を話すことから始めてもいいかな。
緊張はするよ。正直に言って、緊張しなければむしろ心配だ。なぜなら、緊張すればそのエネルギーをポジティブなものに変えるチャンスが得られるからだ。
君のような年齢の少年にとっては奇妙かもしれないね。リヴァプールの監督も同じように感じているというのは。しかし私もそうなんだ。
この手紙から感じる。君が非常に思慮深く思いやりがあることを。そのような資質を持っていれば、神経質になるのを避けるのはとてもむずかしい。
君は『選手が緊張しているときにどうするか』と聞いたね。答えは簡単だ。
選手たちに『私がどれだけ君たちのことを重要だと思っているか、信頼しているか』を思い出させるんだ。君にとっての家族のようにね。悪いことが起こるのを心配する必要はない。
いくつかの決勝戦で敗れたのは良くなかったが、家族や友人からの助けがあって、本当に良い時間を楽しみ続けることができた。
もし悪い時間を過ごしていたら不可能だったと知っている。自分自身に前向きになってくれ。そして成長できるであろう素晴らしい時を楽しみにしてほしい。
そして忘れてはならないのは、君はリヴァプールのファミリーだということだ。『君にできる限り幸せになってほしい』と思っている数多くの人々がいるんだ。
君のサポートは、私やリヴァプールの全ての人々にとって大きな意味がある。この手紙が、我々も君をサポートしていることを表してくれるのを願っているよ。
『You'll Never Walk Alone』。ユルゲン・クロップ」
リヴァプールに来て5年となるユルゲン・クロップ氏。ファンからの手紙に直接答えることも多く、これまでもいくつかの話題を集めてきた。
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今回は少年に対して緊張との付き合い方を伝えているぞ。信頼されていることを感じ、信頼していることを感じさせる。それがクロップ流だそうだ。
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