今夏にローマからRBライプツィヒに移籍したオランダ代表FWユスティン・クライファート(21)が新天地での意気込みを語った。ドイツ『シュポルト・ビルト』が伝えている。

バルセロナレジェンドであるパトリッククライファート氏を父に持つクライファートは、18歳でオランダ代表デビューを飾るなど、将来を期待されていた。しかし、2018年夏にアヤックスからローマに加入すると、出場機会が減少。代表にも呼ばれない日々が続き、再起を期すため、このたびレンタルで移籍する形となった。

クライファートはインタビューのなかで、移籍する際にローマ時代のチームメイトであり、昨シーズンはライプツィヒに所属していたチェコ代表FWパトリック・シックのアドバイスがあったと明かしている。また、ライプツィヒのスポーツ・ディレクター(SD)であるマルクス・クレシェ氏との会話も大きかったようだ。

「彼(シック)はここ(ライプツィヒ)で素晴らしいコーチや素晴らしいチーム、素晴らしい環境に出会えると言っていた。引っ越しを後悔しないだろうともね。彼自身もここで本当に強く成長した。今のところ、彼の言葉は正しかったと思うよ」

「実は(ライプツィヒの監督である)ナーゲルスマンとは(移籍決定後に)ライプツィヒでしか会っていないんだ。何もかもあっという間だったから、(移籍前は)クレシェと話をしただけだ。彼との会話やクラブへの印象、テレビで見た試合の全てに好印象を持ちこう言ったよ。『ライプツィヒは僕にぴったり!』ってね。数学で言うなら1+1=2のような感じだ」

パトリッククライファートの息子というネームバリューの高さにより、すでにライプツィヒのファンから高い期待がかけられており、重圧も心配されている。しかし、クライファートにとってはそうした期待が原動力になるようだ。

チームメイトとなるオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァー、クロアチア代表MFダニ・オルモ、スウェーデン代表MFエミル・フォルスベリらとの厳しいポジション競争を勝ち抜き、停滞したキャリアを再発進させ、オランダ代表にも復帰したいと意気込んでいる。

「ファンの期待値が高い方が、モチベーションは上がるよ。次のステップに進みたいから、今こうしてライプツィヒにいるんだ。それに、コーチたちが(クライファートという)名字で判断しないことも明らかだしね」

「もちろんポジション争いはあるだろうが、強いチームだったこともライプツィヒに移籍を決めた理由の一つだ。競争にシャイにはならないし、常にプレーすることは期待していない。長いシーズンが待っているし、多くの試合がある。誰もがチャンスを得ると思っているよ」

「ここに来られて嬉しいよ。チームに100%を与えたいと思っている。本当にいい感じだ。代表でデビューした18歳の頃より、あらゆる面で上手くなっていると思う。それをここで証明して、また国(オランダ)のためにプレーしたいね」

インタビューのなかでは家族についても触れており、「父(パトリッククライファート)とは常にサッカーや僕のパフォーマンスについて話をしている」と語ったクライファート。新たなリーグで始める彼の挑戦に注目したい。

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