自分の“才能”についての考え方を描いた漫画がSNS上で話題となっています。自分の才能は自分で見えないが故に、人は他人をうらやんだり、ねたんだりしてしまうと考える女性。しかし、自分の背中にくっついて見えない才能をはがしてみると…という内容で「励まされた」「いい」「面白い」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

同級生とのオンライン同窓会で…

 この漫画を描いたのは、サトコ(ペンネーム)さん(30代前半)です。会社員兼イラストレーターとして、インスタグラムなどで作品を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

サトコさん「インスタグラムに投稿し始めたのは2020年2月からです。面白い出来事や勉強になったことを記録するために始めました。デジタルにすることで、子どもや孫に直接語ることなく、自分の考えや思い出を残すことができるなあとも思いました(笑)」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

サトコさん「学生時代の友達とオンライン同窓会に参加したのがきっかけです。学生時代、みんなお互いのことを『うらやましい!』と思っていたことが判明しました。モテモテで無敵だと思っていた人も他人に嫉妬していたらしいです。はたから見たら才能だらけの人も、自分の才能は当たり前過ぎて気付けないんだと感じました。自分の才能は他人に聞くのが一番早いということを伝えたくて漫画にしました」

Q.他人の才能をうらやましく思ったことはありますか。

サトコさん「幼い頃からずっと、他人をうらやましく思っています(笑)『話題豊富だなあ』『モテていいなあ』『かわいくていいなあ』『頭が良くていいなあ』などなど。昔は自分と他人を比較してしまいがちでしたが、今はないものねだりをしても仕方がないし、『私もいいところはあるしな』と思うようになりました」

Q.誰かに自分の才能について尋ねたことはあるのでしょうか。

サトコさん「家族や友達によく聞きます。『まねがうまい』『素直』『人見知りしない』『忘却力がすごい』など…。人の意見を素直に聞くことが自分の才能を見つける作業だと思いました。褒められると、謙遜せずに『そんなところもあるのか! ありがとう!』と照れながらも受け止めるようにしています」

Q.逆に、他の人にその人の才能を教えてあげたこともあるのですか。

サトコさん「思ったら即伝えるようにしています。伝えるときに心がけていることは『本人に言う』『本人がいないところでも言う』『思ったらすぐ言う』『お世辞(うそ)は言わない』です」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

サトコさん「『励まされる』『癒やされる』と言ってくださる方が多かったです。本当にうれしいです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

サトコさん「過去の面白エピソード、失敗談、恋愛話など家族以外のネタも描きたいです。いろいろなタッチで絵を描きたいので、ベタな少女漫画なども描いてみたいです」

オトナンサー編集部

自分の“才能”についての考え方を描いた漫画のカット=サトコ(satokong5)さん提供