季節の変わり目。寒暖の差が激しく、体調管理に気をつけなければならない日々が続きます。さらにはこのコロナ禍。他の乗客の目が気になり、電車に乗っている間に、おちおちくしゃみや咳も出来ません。

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 そんな中、ある製薬会社の営業マンはこう証言するのです。

 「コロナ禍では正直、風邪薬の売り上げが苦戦しています。秋から冬にかけてはテレビCMの量を増やして、電車や雑誌の広告量も拡大していくなど、我々にとっては『稼ぎ時』なのですが、これまでのような売り上げが見込めずにいるのです」

 主な理由としては、

 (1)手洗い、うがいの習慣化
 (2)マスクの常用
 (3)そもそも人混みに出なくなった

 の3点が挙げられます。

 大手通信会社に勤務し、埼玉県内から都内のオフィスに通勤する30代の男性会社員は、これまで「風邪をひきやすい体質」と自身を分析していました。今、こう語ります。

 「ニューノーマルで過ごした結果、風邪とは無縁になりました。やっぱ、去年までが無茶苦茶でしたよね。咳が止まらない人と狭い会議室で長時間過ごしたり、風邪気味の人と密室のカラオケ店で歌いまくっていた(笑)。そりゃあ、風邪ももらうはずですよ」

 風邪の人が減って、めでたしめでたし…事態はそう単純ではないようです。

 「風邪の患者が減り、開業医が収入前年比マイナスの危機に瀕しています。去年までなら、ひきはじめの段階で『まずは医者に』というのが回復の近道だった。でも今、最もコロナ感染のリスクを伴うのは病院の待合室という人もいる。職員以外、健康な人は集わないわけだし(笑)。そもそも今みたいに人々の意識が高まり、対策バッチリなら、そうそう風邪にならない。秋冬という『稼ぎ時』にジレンマを抱えているようです」(医療関係者)

 確かにドラッグストアの店頭をのぞくと、風邪薬コーナーに集う人はまばらです。3密を避け、マスクを常用し、手洗いとうがいを習慣化する。この3つはコロナ対策に限らず、日々の健康への近道と言ってもいいでしょう。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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コロナ禍で風邪患者激減…病院経営&製薬会社にダメージのジレンマ