北米では野生のクマが民家に出没することも珍しくない。しかしこのほど「クマが出没した」と通報を受けて駆けつけた保安官代理が、2頭の子グマがじゃれ合う姿を見て黙って彼らが去るまで見守ることにしたという話題がアメリカから届いた。『The Dodo』などが伝えている。

カリフォルニア州ロサンゼルス郡保安局クレセンタ・バレー支局のFacebookで、先月9月30日に投稿された動画が話題を呼んでいる。通報を受けた保安官代理が現場で撮影した動画には、2頭の子グマの姿が捉えられていた。

クマが出没したのは同州ラ・カナダフリントリッジの住宅地で、現場に向かった保安官代理に緊張が走ったことと思われるが、彼らが目にしたのは2頭の子グマが夢中になって遊んでいる微笑ましい姿だった。

保安官代理は、子グマは危害を加えることは無いと判断し、付近に母グマがいたこともあり2頭をそのまま見守ることにしたそうだ。後に子グマは母グマと一緒に森へと戻っていったとのことだ。同局のFacebookには次のように綴られていた。

「同局の保安官代理が通報を受けて、ラ・カナダフリントリッジ付近に向かいました。現場に到着した彼らは2頭の可愛い子グマが楽しんでいる様子を目にしました。母グマが付近にいたこともあり、そのまま2頭が遊びに飽きるまで、そっと見守ることにしました。」

この子グマの姿に癒された人達からは、次のような声が寄せられた。

「なんて、可愛らしいの! 彼らが森にちゃんと帰れたことを願っています。」
「どこに行ったらこの子グマ達に会えますか?」
「この子グマ達、見たかったなぁ。」

しかしながら同局では「クマに遭遇したら目を合わさず、走らずにゆっくりとその場から離れるように」「クマが近づいてきたら両腕を広げて自分を大きく見せ、大声で怒鳴る」など、いくつかのクマから身を守るための対策をあげて注意を促している。

画像は『Crescenta Valley Sheriff’s Station 2020年9月30日付Facebook「Our Deputies responded to a call in the City of La Cañada Flintridge regarding bears in a neighborhood.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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