これまで良好な関係を築いてきた中国とオーストラリアだが、ここのところ急速に関係が悪化しており、中国はオーストラリアに対して強硬な態度を示している。中国メディアの百家号は17日、オーストラリアは対中関係で日本を真似しようとしているが、それは過ちであると主張する記事を掲載した。

 記事はまず、オーストラリアの中国に対する態度を批判。オーストラリア経済は中国に依存しているので、中国との関係を重視するべきなのに、米国側に立っていて「中国に対して悪意がある」と主張した。これは、オーストラリア新型コロナウイルスに関する国際調査を要求したことなどを指しているようだが、「愚かな行為」と非難したうえで、中国に悪意を持っている理由には3つあるとしている。

 1つ目は「白人至上主義から来る優越感」だ。移民国であるオーストラリアでは白人のプライドが高く、これまで見下してきた中国が台頭し、中国に依存しなければならなくなったため、中国を憎むようになったと主張している。

 2つ目はオーストラリアが「経済、軍事、政治のいずれも弱いこと」。日本のように「政冷経熱」としたいが、これは経済面で大きな力を持ち、高い技術力を持っている日本だからできることで、利用価値のないオーストラリアが同じことをしても中国は許さないと主張した。そして3つ目は、「自国に実力がないことを知りつつも南太平洋の王になりたがっている」ことだとしている。

 記事では、オーストラリアを一方的に非難しているが、他国から見ればオーストラリアは中国から石炭の輸入を止められたり、牛肉の輸入を禁止されたりと、嫌がらせを受けているように見えるのではないだろうか。悪化し続ける中豪関係だが、改善の兆しは見えていない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

豪州は「政冷経熱」を求めるな! これは「日本だから可能」だったのだ=中国