フェルツらを積極的に補強するも、開幕5試合で8位と成績は今一つ伸びず

 イングランドプレミアリーグチェルシーは、移籍市場で積極的な補強を行ったにもかかわらず、5試合消化時点で8位(2勝2分1敗)と成績が伸びていない。そのなかで、オーナーサイドは監督交代に備えた動きを見せているという。イタリア紙「Il Fatto Quotidiano」が報じた。

 チェルシーは今季を迎えるにあたり、ドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(←レバークーゼン)らを補強。ブラジル代表DFチアゴ・シウバのような移籍金ゼロながら高額年俸で迎え入れた選手のことも考慮すれば、この期間の投資額は2億3000万ユーロ(約276億円)に上るという。

 一方で、チェルシーリーグ開幕5試合で勝ち点8の8位。記事では、「ロマン・アブラモビッチは、大きな金額を費やした後、投資を最大限に最適化して、ピッチで重要な結果に変換することを望んでいる」と、フランク・ランパード監督に対するハードルは高くなっていると指摘した。

 そのうえで、ランパード監督を解任する場合に備えて、2018-19シーズンまでユベントスの指揮を執ったマッシミリアーノ・アッレグリ氏が交代候補の構想にあるとしている。チェルシーでは最近のマウリツィオ・サッリ氏やアントニオ・コンテ氏だけでなく、カルロ・アンチェロッティ氏らイタリア人監督が多く就任した歴史を持つ。

 クラブのレジェンドであるランパード監督だが、巨額投資による補強があったからこそ今季へのプレッシャーは大きいようだ。(Football ZONE web編集部)

チェルシーのランパード監督【写真:Getty Images】