フィンランドの首相、サンナ・マリン氏の服装を巡り、ネット上では大きな議論が巻き起こっています。

サンナ・マリン氏は2019年12月10日に、世界最年少の34歳の女性首相として就任し話題となっていました。

「女性を服装で判断するべきではない!」擁護の声高まる

ことの発端は、サンナ・マリン首相が、同国の女性誌『トレンディ』にて、谷間が大きく開いたスーツ姿で撮影したことでした。

その姿が、こちらです。

素肌の上にスーツを着用したことで、胸元があらわに。

この写真に対し、批判の声が集まったのです。

・首相としての信頼が落ちますよ。女性なんだから、下品な格好をしないで。

・恥ずかしい。こういう服装はやめて。

・首相なのに、こんな撮影をしている暇があるのか。時間の無駄では?

アメリカのニュースメディア『CNN』によると、同誌にこのような非難の声が寄せられたのは初めてとのこと。

同責任者によれば、同社の女性ファッション誌ではこれまで長年、知名度の高い女性がシャツなしでブレザーを着た写真を掲載してきたが、このような反響があったことはなかったという。

CNN ーより引用

批判に対し「女性を服装で判断すべきではない!」の声

サンナ・マリン首相の服装への非難が話題となった後、今度は逆に擁護する声が多く上がりました。

TPOをわきまえていればどんな服装をしたっていいはず。ファッション誌への掲載なんだから問題ないでしょう。

・似合っているし、何が問題なの?わざわざ非難することでもない。

・見た目で能力とか判断される社会じゃなくなるといいなぁ。

・「女性だから」「首相だから」というのは、服装を制限する理由にはならないよ。

さらに、SNSでは『#imwithsanna』つまり『#サンナとともに』というハッシュタグが誕生。

男女関係なく、素肌の上にスーツを着用した写真を投稿し、批難の声に抗議する人が続出しています。

結果的に、サンナ・マリン首相の姿は『立場ある女性の服装』について大きな議論を巻き起こしました。

TPOを守ることは大切ですが、性別や立場によって服装の自由を奪われることのない社会となってほしいものですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
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