2020-21シーズンのヨーロッパリーグ(EL)・グループH第1節、セルティックvsミランが22日に行われ、アウェイミランが1-3で勝利した。

PK戦までもつれ込んだリオ・アヴェとの死闘を制してグループステージ進出を決めたミラン。ただ、セリエAでは直近のダービーインテルを下すなど、開幕4連勝と好調を維持している。

26日にローマとのセリエAでのビッグマッチを控える中、インテル戦からのメンバー変更を5人に留めてイブラヒモビッチやGKドンナルンマ、ケシエ、テオ・エルナンデスを継続起用。一方、デビュー戦となるジオゴ・ダロトがクルティッチらと共に起用された。

立ち上がりは一進一退の攻防となったが、ミランの伏兵がいきなり仕事を果たす。14分、相手陣内右サイドでボールを持ったカスティジェホがカットインから左足インスウィングの絶妙なクロスを入れると、ニアにポジションを取ったイブラヒモビッチの後方から飛び出してきたクルティッチが頭で合わせてゴールネットを揺らした。

クルティッチの移籍後初ゴールで先手を奪ったミランは、古巣対戦で意気込むラクサールらを起点とする相手のサイドアタックにきっちり蓋をしながら、相手得意のセットプレーも冷静に撥ね返していく。

すると、前半終了間際の42分にはGKドンナルンマスローイングからロングカウンターを発動。ハーフウェイライン付近でタメを作ったイブラヒモビッチのスルーパスにテオが快足を飛ばして抜け出すと、ボックス手前でキープして後方から攻め上がってきたブラヒム・ディアスに丁寧なパス。これを受けたディアスがDF2枚をドリブルで振り切り、ボックス右から右足のシュートを左隅へ流し込んだ。

これで余裕の展開となったかに思われたミランだったが、後半はセルティックの攻勢に遭う。立ち上がりからリスクを冒して攻める相手に押し込まれるも、最後の場面では相手のフィニッシュの精度の低さに助けられる。

流れを変えたいミランベンチは、週明けのローマ戦も意識してか、66分にイブラヒモビッチとケシエを下げてレオン、ベナセルをピッチに送り込む。

だが、中盤で強度を維持していたケシエ、前線で抑止力となっていたイブラヒモビッチの不在によって、より押し込まれる苦しい状況に陥る。そして、76分にはクリスティの左CKをM・エルヨナシに頭で決められて点差を縮められる。

これで完全に勢いづいたセルティックを前に守勢を強いられたミランは、ドンナルンマが遅延行為でカードをもらうなど、逃げ切りに向けて精いっぱいという状況が続く。

それでも、後半アディショナルタイムまでリードを維持すると、92分にはサレマカーズの斜めのパスに反応したペナルティアーク付近のハウゲが相手に寄せられながらもそのままゴール前まで持ち込んで試合を決定付ける3点目を決め切った。

そして、デビュー2戦目となったハウゲの値千金の初ゴールで勝利を大きく引き寄せたミランが難敵セルティックとのアウェイゲームを制し、今季のELグループステージを白星で飾った。

セルティック 1-3 ミラン
セルティック
M・エルユヌシ(後31)
ミラン
クルニッチ(前14)
ディアス(前42)
ハウゲ(後47)

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