miHoYoにより開発されたアクションRPG『原神』(Genshin Impact)は、リリースされて以来、世界的なヒットとなっている。

 中国のゲームメーカーであるmiHoYoは、日本のような作風で知られるが、海外メディアは、どう見ているのだろうか。

(参考:スパイウェア疑惑で炎上? 話題の『原神』を実際に遊んでみた

PS5にも登場へ
 残念なのは、Xboxのリリースの兆候がないことだ、と『Daily Express』は伝えている(参考:https://www.express.co.uk/entertainment/gaming/1347827/Genshin-Impact-coming-to-PS5-bad-news-for-Xbox-fans)。

 本作は、PS4、PC、スマートフォンでローンチされたばかりだが、非常に人気があり、大規模なプレイヤーベースは、ますます大きくなるだろう。PS5に登場する可能性もあるようだ。

・6週間ごとにアップデート
 『原神』は多くのアップデートが行われることで、さらに大きくなると『Destructoid』は報じている(参考:https://www.destructoid.com/stories/genshin-impact-is-about-to-get-a-whole-lot-bigger-with-more-updates-on-the-way-606510.phtml)。

 すでに無料ゲームとしては、かなり充実しているが、miHoYoは6週間ごとのアップデートを目指しており、技術的な修正だけではなく、独自テーマのアクティビティが登場するのだという。まず11月11日、そして12月23日とアップデートが続く。

・『ゼルダの伝説』からの影響は……?
 「マイクロ課金は煩わしいが、オープンワールドは魅力的で楽しい」というヘッドラインで『PC Gamer』は、詳細なレビューを掲載している(参考:https://www.pcgamer.com/genshin-impact-review/)。

 活気あふれるオープンワールドを舞台にしたファンタスティックなRPGで、無料プレイながら、多くの有料ゲームよりもはるかに楽しく探索できると、『PC Gamer』は評価している。

 一方で、『原神』は任天堂の大ヒット作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』からの過剰なインスパイアを指摘されている。任天堂の筋金入りのファンを怒らせるかもしれないが、miHoYoは『原神』が任天堂の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に影響を受けていることを公に認めたうえで、『原神』はこれらのアイデアを何も考えずにコピペしているわけではないという。

 ネックになると思われるのは、特定の報酬を獲得するために必要となる「天然樹脂」だ。毎日あまり多くは得ることができず、驚くほど簡単に吹き飛んでしまう。そのことでプレイが滞ることに、もどかしさを感じるユーザーは少なくないようだ。

・天然樹脂の回復に16時間を要し、もどかしい
 天然樹脂は8分ごとに自然回復「1」で、回復までに16時間を要し、1日に13分くらいしかプレイできない、と『Forbes』はもどかしさをあらわにしている(参考:https://www.forbes.com/sites/paultassi/2020/10/14/genshin-impact-is-only-letting-me-play-13-minutes-a-day-due-to-resin-energy/#1f3a87771ee2)。

 基本は無料のため、好きなだけプレイできるわけではない。さらにゲーム体験を充実させるためには、課金が必要だ。

 いずれにしても、『原神』は無料でプレイできるリリースであるにもかかわらずローンチ以来、1億ドル以上を稼いでいる。これまでで最大規模の中国ゲーム会社のリリースで、様々な声があるのは事実だが、概ね高く評価されているようだ。

(Nagata Tombo)

『原神』