画像:熊本市交通局

熊本市交通局は2021年~2028年までの経営計画をまとめた「熊本市交通局経営計画」の骨子案を公開している。

骨子案では「安全・安心な運行体制の確保」「質の高いサービスの提供」「経営基盤の強化」の3点を基本方針とする戦略プログラム(仮称)がまとめられており、その中で横断的な施策であり、次の世紀への足固めに重要な3施策を「リーディングプロジェクト」として位置付ける。

リーディングプロジェクトの一つ、「電車を基軸とした公共交通再編プロジェクト」では、ゾーン運賃制やスマートフォン・QRコード決済の推進、朝夕ラッシュ時の急行ダイヤの導入、熊本駅始発ダイヤの見直しなどが検討されている。

また、2024年の開通100周年を契機とした多編成車両の導入として、3両編成のイメージ図が公開されている。定員数は現行の2倍ほどで、乗降方法や料金支払い方法などの検討も行う。中期的には車両基地の移設も検討し、効率化による1人当たりの輸送コストの低減を図る。

熊本市電は2024年に開通100年を迎える。長きにわたり市民の足として、移動手段としての役割を果たしてきたが、今後は高齢化社会や人口減少、ICT技術の発展にともなう働き方の変化を見据えながら、取り組みを進めていく。

鉄道チャンネル編集部