菅義偉首相は、就任後の初外遊でベトナムインドネシアを訪れたばかりだが、菅首相の動向は中国でも注目されているようだ。中国メディアの百家号はこのほど、日本の新たな首相である菅義偉氏の外交手腕を分析する記事を掲載した。

 菅首相の外交デビューを中国はどのように見ているのだろうか。記事はまず、「ベトナムの歓迎ぶり」を伝えている。ベトナムでは、グエン・スアン・フック首相が自ら出迎え、首相府では共に鯉にえさをやり、盛大な歓迎式典が開かれたと紹介。振り返れば、安倍前首相も第2次政権で最初に訪れたのがベトナムで、「それだけ日越の関係が温まっているということだ」と伝えた。

 さらに、「日越が防衛面の連携強化で一致したこと」に注目。今後、日本から哨戒機レーダーなどの装備をベトナムに輸出する協定が実質的に合意されたと伝え、危惧している。しかし、菅首相がインドネシア訪問時に「自由で開かれたインド太平洋構想は特定の国に対したものではなく、インド太平洋版NATOを作るつもりはないと明言したこと」に言及。これが「中国としては最も評価すべきところ」としている。

 それで記事は、菅首相の外交手腕について「外交初心者の割には、手慣れている」と評価。安倍路線を引き継ぎながら、「自分の意志をはっきり持ち、行動が迅速」とも分析している。日本の新首相は今中国で非常に注目されており、現時点での評価はなかなか高いと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国は菅首相の外交手腕をどう評価している? 「なかなかの手慣れ」=中国