「言い表せないけど、なんだかモヤモヤする……この不公平感って何?」――。そんな“女性の生きづらさ”を感じたことはないでしょうか。


 そこで、私たち女子SPA!編集部はサイトとSNSで「女性の生きづらさを感じた体験談」を募集。すると、とてもリアルな体験談がたくさん寄せられたので、前回に引き続き、その一部を紹介します。


※以下はほぼ投稿のままです。名前はペンネーム。個人が特定できそうな部分は変えてあります


◆学校/「結婚・子どもが当たり前」先生から受けた“洗脳”
Ayakoさん・36歳)
「結婚するから」「子どもを産むから」という前提で子どものころから洗脳されていたと思います。


 中学生高校生の頃、家庭科の授業で“将来の家族設計をしよう”みたいなテーマで課題を提出されたのですが「結婚して子どもがいて主婦」という設定が女子には固着されていたような気がしました。



※画像はイメージです(以下、同じ)



 進路指導のとき、海外留学かインターナショナルスクールに行くかどうかという話をしていた時期がありましたが、先生から「ああいう環境に行くと、例えば女性だとお茶汲みなど女性としての規範が身につかなくなって日本企業で仕事はしにくくなる」と言われた記憶があります。


 今思うと、先生たちも「女性は雑用をして当たり前」という前提だったのかとも思います。結局地元の大学に進みましたが、そこでジェンダーについて学ぶ機会も多いので、別に日本の企業に勤めやすくなったとは思えませんでした。今でも就職に苦労していますが、男性からはもちろん「男の人が望む女性でなければいけない」とレールを敷く女性たちに苦労させられます。


 あと、これは制度的な話ですが、過去「パスポートを作る時、女性は苗字が変わるから有効期限は5年のものを作ったほうがいい」と言われたことがあります。よく考えたら何年もののパスポートを作っても改姓改名はあってもおかしくないですし、そこで「女性は」と言われるのは変な話です。


「女性である」という前提で勝手なルールを作られたりする日々は、もうたくさんです。


◆仕事/「女の言うことなんか聞かない。上司を出せ」
Nasさん)
 仕事で社外の人と接する機会が多々あるのですが、そのときに思いっきりバカにされます。


「女なんだから黙って言う事聞いておけ」
「女の言うことなんか聞かない。責任者を出せ。は?お前みたいな女が責任者なはずないだろ?お前の上司を出せ」


 みたいな……。どんなに仕事が出来て役職に就いていても、社外の人から見たら関係無しです。周りに理解されていればいい……のでしょうか。周りってどこまでですか? 家庭内の、社内の環境がどんなに良くとも、結局「女のくせに」が妨げになり仕事もし辛く家庭に影響が出てきます。


◆女同士/「結婚できますよ!」なぜか女子大生に慰められる私
会社員・鮭子さん・30歳)
 アルバイトで入った女子大生女の子に「結婚してるんですか?」と聞かれ、してないと答えると「え?モテそうなのに!でもきっと大丈夫ですよ」と慰められたことがあります。嫌味などではなく親切心で言っているのがわかり、より一層絶望したのを覚えています。



 女性に対してステレオタイプ価値観を押し付けるのが男性だけではないことを知るとともに、私自身だけではなく「その価値観を与えられた彼女」も含めて、女性の生きづらさを強く感じました


◆キャリア/駐在妻の孤独。現地での就職を妨げたのは…
(既婚・子どもなし・かっぱさん・28歳)
 夫の赴任に帯同し、2019年の春から東南アジアに住み始めました。夫婦2人で子なしです。


 夫とは同じ会社にいて、私は休職やリモートワーク、私も同じ地へ赴任など、退職以外の選択肢を交渉しましたが、「寿退社で良いじゃない」「悠々自適な駐在妻ライフ」と相手にされず、退職しました(そんな会社なら退職してよかったと今は思います)。


 任地に着く前からビデオ通話などを駆使し、正社員の仕事を探し、ありがたいことに数社から内定を頂けました。しかし駐在妻となると、夫の会社という“スーパー第三者”に「ビザが面倒だから」「夫への手当の計算が面倒だから」「配偶者が任地で働くなんて前例が無い」など、非難轟々。夫も着いたばかりで現地の社員と当然ながら軋轢を生みたがらず(生みたい人もいませんが)、私は内定先に泣く泣く辞退の連絡をしました。



 他人にこんなにも私の人生に口出しをされるのかと、悲しく狂ってしまいそうでした。駐在妻は孤独です。私が何をしてもしなくても、誰の迷惑にもならないし、誰のためにもならないという事実が目の前に大きくあり、何のために生きているのか、分からなくなりました。キャリアクライシス


「そんな事言うなら日本で働いていれば良いじゃないか」とも言われます。しかし、お互いに一緒にいたいと思い結婚したのです。現地で夫は夫、私は私で仕事をすると意気込んでいたのに、なぜ私だけ働く事を制限されていたのでしょうか。一体何をすることを期待されていたのでしょうか。


 新型コロナで駐在員は減っていくと思います。帯同する家族も減っていくと思いますが、企業には帯同家族のキャリア、子どもがいれば教育について、もっともっと配慮して欲しいと願っています。


◆子作り圧/年上と付き合うと親戚から「それじゃ子どもはできない」
(未婚・モネさん・37歳)
 私は子どもが好きです。でも、今まで付き合ってきた彼氏とまだ結婚できていません。その原因の一つは親族から必ず「その人はちゃんと子どもできるの?」と言われること。


 私は小さい頃、父がいなくなり、なぜか付き合う男性はみんなとても歳がかなり上の人ばかりでした。その度に同じことを聞かれ苦しみました。今も親に紹介する前から呪いのように「それじゃ子どもはできない」と言われ続けます。一体、誰の子どもなのでしょうか。


 私は彼氏と愛し合った結晶の子どもが欲しいけど、周囲には私の気持ちを理解してもらえません。37歳で世間では高齢出産になるので、ますますプレッシャーが強くなり、毎日苦しんでいます。


◆結婚/単身赴任を報告すると、親が「夫の世話はどうするの?」



(既婚・雨さん・31歳)


 今は私が単身赴任中のため、夫とは別居しています。単身赴任で別居になることを親に報告した際、


家事と、夫の身の回りの世話は?
別居したら子ども作れないじゃん
一緒に暮らしたまま赴任先に通えばいい(100km以上離れてる)


 と言われ“私の仕事とかやりたいことより、夫の家政婦であることと孫のほうが大事なんだな”と悲しくなりました。そもそも私はフルタイムで帰りが夫より遅い日もあるし、夫も家事を当たり前にするし、私は子どもを欲しいと思っていないのに。


◆職場・子育て/薬剤師の資格があるのに再就職できない
(よねさん)
 初めて入社した会社では女性が多い職種にもかかわらず育休が認められていなかった。独身の女性上司からの圧力が一番のネックでした。


 次は公務員になったのですが、忘年会で謎の宴会芸を強制(アイドルダンス)、無償でお酌して話を聞かねばならない“恐怖のただキャバクラ要員”として駆り出される始末。


 妊娠、出産の費用やピルは保険がきかない。夫は育休なんて取れず、子育てのメインを受け持つため、薬剤師の資格があるのに再就職は数年できず。子どもが小さくとも夫は定時で帰宅なんてできず、なんとかパート復帰するも保育園の送り迎え、呼び出し対応、家事、育児はワンオペ。収入は夫のほうが多いため、自由時間も自由になるお金もわずか。


 そして極め付けはおじいさんばかりの国会。子育てしたことない人による子育て政策に生きづらさと絶望しかありません


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 学校、就職、職場、結婚……人生のあらゆるシーンで、どこへも吐き出せない“生きづらさ”を感じている女性はたくさんいるようです。つらい思いをしている女性たちの未来が少しでも明るくなりますように――。


“女性の生きづらさ”エピソード


<文/女子SPA!編集部>



写真はイメージです