つい先日、イタリアのハイブランド『グッチ』が、男性用のワンピースをリリースしたことを伝えたが、最近こうしたジェンダーレスのファッションは、“多様性”の一つとして受け入れられる土壌ができつつある。
ドイツに住む妻子あるロボットエンジニアのアメリカ人男性は、「男性はズボンを履くもの」という既成概念を打破しようと、過去5年にわたりスカートとハイヒールのコーデを日常に取り入れた。そんな彼のファッションスタイルが、SNSやメディアで話題になっている。
ドイツに住むアメリカ人のマーク・ブライアンさんは、妻帯者で子供もおり、幸せな結婚生活を送っている男性だ。
しかし、彼のファッションは周りの人と少し異なる。ブライアンさんは日常のコーデにペンシルスカートとハイヒールを合わせるのが大好きなのだ。
彼は、「好きなものを着る。衣類に性別などない」という理念を持ち、それをファッションに示している。
私は、いつもスカートとハイヒールを綺麗に身に着ける女性たちを称賛してきました。それは、性的に魅力があるという意味ではなく、ファッションで示す女性の力強さに惹かれたからなのです。男性にとって、ステレオタイプのズボンだけでは選択肢が少なすぎます。ですが、スカートは様々な色やスタイルがある。
私の学生時代は、女子がズボンを着用するのは珍しいことでしたが、今ではズボンには性別はありません。ならば、なぜスカートやヒールも同様にジェンダーレスにできないのか?と思ったわけです。
既成概念に囚われないことが自信と強さを与えた
ブライアンさんの普段の職業はロボットエンジニアで、サッカーチームのヘッドコーチも務めている。自身のインスタグラムのPRではこのように綴っている。私は、ストレートで、幸せな結婚生活を送っています。ポルシェと美しい女性、日々のコーデにスカートとハイヒールを取り入れるのが大好きです。
ブライアンさんが、日常的にスカートとハイヒールを着用するのは、女性の性的さを意識するためでは決してない。
むしろ、女性たちが自分や仕事に誇りを持つ“プロフェッショナル”な意識がヒールやタイトスカートに現れていると思っている。
そういう意識を持って、ブライアンさん自身がスカートとハイヒールを身に着け始めたのが、今から5年前のこと。すると、既成概念に従わないことが、彼自身に自身と強さを与える結果になったという。
ヒールが、私に力を与えてくれたとでも言いましょうか。お気に入りは5センチのピンヒールですが、それを履くと、力強さを感じるのです。こうしたスタイルは、自分はできるからしているというだけで、私は周りの男性とはちょっと違っているというだけです。
職場や外出先、自宅でもスカートにヒール姿というブライアンさんは、妻から完全なサポートと理解を得ている他、周りの女性からも多くの称賛の声が寄せられているそうだ。
ただ、周りの男性からは私のファッションについていろいろ質問はされることがあっても、あまり褒められるということはありませんね。時に、男性用のシャツやネクタイ、ジャケットにスカートとヒール、ブーツを組み合わせたりすることもあるというブライアンさんは、周りがどう反応しようと、「衣類に対する既成概念をなくしたい」という自身の意思を貫いている。
そんな彼の姿は、SNSで拡散し、世界のメディアでも報じられるところとなった。
ブライアンさんのユニークでクールなスカートとヒールの日常コーデは、現在185000人のフォロワーを抱えるインスタグラムアカウント『markbryan911』から閲覧できる。
written by Scarlet / edited by parumo
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