25日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、自民党政権に批判的なジャーナリストの青木理氏が「GoToキャンペーン」の使用を告白し、疑問の声が上がった。

 ヨーロッパで1日の新型コロナウイルス新規感染者が過去最多になる国が相次ぎ、WHOがこれから冬を迎える北半球での感染拡大に懸念を表明したことなどが、関口宏によって紹介された。

 この件についてコメントを求められた青木氏は、「免疫とかの違いがあるのかとか、どうなったかあるんですけれども。日本でも皆さん御存知の通り決して減ってなくて、徐々に増えてんですよね」と話す。

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 さらに、「専門家会議によると、人々が感染対策を個人で取っていることによる制御効果と、一方で経済活動再開させると、当然ながらその拡大するリスクってのが、今拮抗してるので、とりあえずこの程度だけれども、これが増えればどっと増える可能性もあるのだから、冬に向かってあるってことだから気をつけなくちゃいけない」という見解を示す。

 続けて、「だから、まずやらなくちゃいけないのは、今GoToでね、メディアもこうすればお得ですよみたいな話ばっかりなんだけど、一つは検査、それからそれ、逼迫する支援」と訴える。

 そして、「GoToって僕も使ったんですけれど、多少お金があって、休みも取れる人が使ってるんだけど、そうじゃない人もいっぱいいらっしゃるわけで。そういう所への支援っていうのを、少し冬に向かって真剣に考えないと、ヨーロッパの事を対岸の火事みたいに言ってられないような状況ってこともあり得るんじゃないかなって気がしますよね」と語った。

 青木氏のコメントについては賛同の声も多かったが、一部視聴者は「僕も使った」という告白に反応。「あなたの嫌いな安倍晋三前首相が決めたGoToをさんざん批判しておいて利用するのは筋が通らない」「制度を利用する・しないは自由だが、政権批判を繰り返す人間が使うなんて許せない」と怒りの声を上げる。

 使用告白については、番組の支持基盤であるリベラル層からも「青木さん、GoTo使うんだ」「反政府の吟持はどこに行ったんだ」という驚きも。ただし、「利用するのは問題ない」「反政府だから使っちゃいけないなんてルールはおかしい」と反論も出た。

 複数の出演番組でGoToトラベル批判を繰り返してきた青木氏。そんな人物が制度を利用して旅行をしたことに、「筋が通っていない」と感じた視聴者もいたようだ。

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