個人ゲーム開発者のSingle-Minded Ryan氏は、機械だけのサイバーパンク世界を探索するアドベンチャーゲームSoul Delivery』の体験版「バージョン0.93」を、インディーゲームプラットフォームのitch.ioにて公開している。

 本作は無料でダウンロード出来るが、ユーザー側で購入価格を自由に決定できるPWYW(Pay What You Want)の方式が採用されているので、希望する場合にのみ支援費用を支払っての購入も可能だ。ただし、あくまで体験版であるため、バグの発生やコンテンツ不足の可能性は事前に留意しておく必要がある。

 『Soul Delivery』は、ウェブデザイナーおよび非常勤のプログラマーとして働いていた経歴をもつSingle-Minded Ryan氏が、初めての製品として開発しているタイトルである。itch.ioの作品ページによれば、本作は英語学習者でもあるRyan氏のマイルストーンとしても位置づけられており、Discordサーバーitch.ioの作品ページにてせりふやメッセージに関するフィードバックを受け付けている。

 謎のロボットによって目覚めた小型の作業用ロボットは、差出人も宛先も分からない謎の荷物を届けるよう指示され、ネオンがきらめく街を探索する。ほかのロボットと会話したり、手伝ったりしながら物語を進めると、“謎の少女”“荷物”の謎を通して世界の背景にある「ロボットたちを動かすAI」「居なくなった人類」に関する謎が少しづつ紐解かれていく。

 本作は戦闘要素がなく、左右の移動とジャンプを駆使して進む「プラットフォーマー」の要素を含んだストーリー主導の作品となっている。また、体験版の最後で少しだけ表現されているが、製品版では別のロボットへ意識を“アップロード”して、異なる能力を使用できる要素も収録されるようだ。

(画像はitch.io「Soul Delivery by SingleMindedRyan」より)
(画像はitch.io「Soul Delivery by SingleMindedRyan」より)
(画像はitch.io「Soul Delivery by SingleMindedRyan」より)
(画像はitch.io「Soul Delivery by SingleMindedRyan」より)

 体験版では4つのエリアを探索できる。街のいたる場所にはちょっとしたコレクション要素も隠されているので、3Dモデルをもとに作られた立体感のある2Dグラフィックスとともに楽しんでみてほしい。

 実際に遊んでRyan氏の活動や『Soul Delivery』の開発を支援してみたくなった人は、有料購入やクリエイター支援サービスPatreonでのサブスクリプション登録を利用するとよいだろう。

ライター/ヨシムネ

『Soul Delivery』はこちら
ライター
2019年11月加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。
コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。