プレミアリーグ第6節、バーンリーvsトッテナムが26日にターフ・ムーアで行われ、アウェイのトッテナムが0-1で勝利した。

トッテナムは前節、ウェストハムとのダービーで前半16分までに3点を奪うも、後半終盤の12分間で3失点を喫し、痛恨の3-3のドローと今季初の連勝のチャンスを逃した。それでも、ヨーロッパリーグ(EL)初戦ではLASKを相手にケインら一部主力を温存した中、共に初先発のベイルカルロス・ヴィニシウスが得点に絡み3-0の快勝を飾った。

開幕から未勝利が続くバーンリーのホームに乗り込んだこの一戦では、ハマーズ戦から先発4人を変更。オーリエ、D・サンチェス、レギロンに代えてドハーティ、ベン・デイビス、負傷明けのダイアーが入り、ベルフワインに代わってルーカス・モウラが起用された。

直近の数試合では攻撃の破壊力が目立つトッテナムだが、この試合ではホームチームにボールを持たされる展開となり、ソン・フンミンルーカスの両ウイングが相手の背後に抜け出す得意の形をなかなか出せない。

逆にウッドバーンズという2人のターゲットマンを起点にハイラインの背後に長いボールを入れてくる相手の攻撃に手を焼く。20分には裏抜け出したバーンズにゴールネットを揺らされるが、ここはオフサイドの判定。

前半半ばから終盤にかけても互いにフィニッシュの数が増えないクローズな状況が目立つ。エンドンベレ、ケインを起点に相手の堅固な[4-4-2]の守備ブロックに対して揺さぶりをかけ続けるものの、やや強引なクロスやミドルシュートはことごとく相手に撥ね返される。それでも、ウェストウッドやグズムンドソンの際どい枠内シュートをGKロリスの好守で凌ぎ、最低限の0-0で試合を折り返した。

前半を枠内シュート0で終えたこともあり、攻撃のギアを上げたいトッテナムは停滞感を打破するために57分にルーカスを下げてラメラを最初の交代カードとしてピッチに送り込む。

だが、この交代策もなかなか機能せず、枠内はおろかシュート自体を打てない状況が続く。すると、71分には再三相手に与えていたセットプレーから大ピンチを迎える。右CKの場面でタルコウスキの打点の高いヘディングシュートがゴール左隅に向かうが、ここはケインが見事なゴールカバーでチームを救った。

この窮地を何とか凌いだトッテナムは、絶好調のホットラインがゴールをこじ開ける。76分、右CKの場面でキッカーのラメラが左足インスウィングで入れたボールをゴール前から離れる動きを見せたケインがうまく頭でファーへフリック。これに反応したソン・フンミンダイビングヘッドで流し込んだ。

バーンリーの堅守をようやくこじ開けたトッテナムは、疲れの見えたエンドンベレに代えてロ・チェルソをピッチに送り込み、ここから逃げ切り態勢に入る。さらに、試合終盤にかけては相手の強力なパワープレーに対して、これがデビュー戦となるセンターバックのロドンを入れて専守防衛に。

そして、土壇場で追いつかれたウェストハム戦の反省を生かしてきっちり相手の攻撃を撥ね返し続けたアウェイチームは、このまま1-0で試合をクローズ。格下相手にボールを持たされた際の課題を露呈したものの、絶好調のエースコンビで奪い切ったゴールを今季リーグ初のクリーンシートで守り抜き、価値ある勝ち点3を手にした。

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