経済的に豊かになった中国では自動車保有台数が増加し続けており、多くの家庭が自家用車を所有するようになった。一方で、今でもバイクを愛好する人も少なくないようだが、バイク愛好家は輸入車を好む傾向があるという。中国メディアの捜狐は25日、日本メーカーと中国メーカーのバイクには大きな差があるとし、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国で「バイク産業は発展するのが難しい環境にある」と指摘。なぜなら多くの大都市が原動機を搭載したバイクを禁止しているからだ。そのためか、中国の都市部では電動バイクが広く普及している。

 また、製造業の基礎ができておらず投資も少ないことを理由として挙げた。中国は工業の発展が遅くに始まったので不利だったという。さらに現在では製造業の利潤が減っており、ローエンド分野は競争力を失って倒産か他の分野に事業転換しているため、こういう状況では技術を語ることもできないとしている。

 このほか、中国のバイクメーカーは進んで技術開発をしたがらないことも大きく関係していると記事は分析。いかに利益を得るかしか考えていないためコストを削減し、古い技術で製造しても利益は出るので、大金を出して技術開発しようとは思わないのだと論じた。

 それで記事は、「日本と中国のバイクメーカーの差は非常に大きく、この差を埋めるのは至難の業で、将来的にはむしろ差は広がる一方かもしれない」と結んだ。確かに、記事が指摘する現状では、中国が日本のバイクメーカーに追いつくことはまず無理と言えるだろう。中国のバイクメーカーが発展するためには、まずは安易に利益を出そうとするその考え方から変える必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国のバイクメーカー、日本に追いつくのは「もう無理かも」=中国