北朝鮮国営の朝鮮中央通信は28日、日本の菅義偉首相が靖国神社に供物を奉納したことを非難する署名入りの論評を配信した。

管首相は17日、同日から2日間の秋季例大祭にあわせて、真榊(まさかき)と呼ばれる供物を奉納した。期間中の参拝は見送った。

論評はこれに対して、「菅が権力の座に就くやいなや見せた極右的な色彩に合わせて、日本の政客らも次々と靖国神社に対する参拝と供物奉納で騒ぎ立てる一方、軍国主義を鼓吹する度を超える妄言をはばかることなく吐いている」と非難した。

また、「自民党内に現行憲法を戦争憲法に改正するための草案作成委員会なるものを設けて、その本格的な稼働の下に年末まで改正原案を完成しようとしており、『敵基地攻撃能力』保有のための動きにも拍車をかけている」と述べた。

そのうえで、「歳月がいくら流れ、世代が交代しても、朝鮮民族と人類は過去、日本が働いた罪悪を絶対に忘れず、その代価を必ずどっさり払わせるであろう。日本の反動層は、このような世人の意志からはっきり認識し、無分別にのさばってはならない」と強調した。

18日、党中央軍事委員会第7期第5回会議を指導する金正恩氏(2020年7月19日付朝鮮中央通信)