男性の3人に1人は”肥満”

男性の3人に1人は”肥満”

厚生労働省10月27日「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。調査は昨年11月ネット上などで実施し、2836世帯から回答を得た。

BMIが25キロ/平方メートル以上の”肥満”の割合は男性で33.0%、女性で22.3%だった。過去10年を遡ると、女性では有意な増減がみられなかったものの、男性では2013年の28.6%から4.4ポイント増加していた。

「複合的な原因が考えられる」と厚労省

10年前と比較すると、それぞれ男性で2.5ポイント、女性で1.5ポイント増加した。

性年代別では、男性は特に「40代」(39.7%)、「50代」(39.2%)、「60代」(35.4%)の中高年で割合が高く、いずれも4割近かった。このほかの「20代」(23.1%)、「30代」(29.4%)、「70代以上」(28.5%)では2~3割ほどだった。

他方、女性では「60代」(28.1%)、「70代以上」(26.4%)、「50代」(20.7%)の順に割合が高く、高齢者に比較的多かった。これ以外の年代では「50代」(20.7%)、「40代」(16.6%)、「30代」(15.0%)、「20代」(8.9%)と年齢が若くなるにつれて割合が低下していた。

厚生労働省の担当者は、今回の調査結果に「今回の調査結果だけで原因を特定するのは難しい」と前置きしつつも、

「運動習慣や食事のバランスなど複合的な原因が考えられるので、特定検診での保健指導などを通して普及啓発に取り組んでいきたい」

コメントした。

20代女性の”やせ”は「5人に1人」

一方、BMIが18.5キロ/平方メートルを下回る”やせ”の割合は、男性が3.9%で、女性が11.5%。直近10年間では、いずれも有意な増減がみられなかった。だが、20代女性の割合は20.7%で前年から0.9ポイント増加していた。

また、一日の歩数の平均値は、男性が6793歩で、女性が5832歩。直近10年の推移をみると、男性で有意な増減がなかったものの、女性では520歩ほど減少していた。

性年代別にみると、男性の「20代」(8301歩)、「30代」(8135歩)、「40代」(7734歩)、「50代」(7752歩)はいずれも8000歩前後で、比較的多かった。一方で「60代」(6759歩)、「70代以上」(5016歩)と一般にリタイア後とされる年代では、歩数が低下した。

女性でも同様の傾向がみられ、「20代」(6641歩)、「30代」(6816歩)、「40代」(6809歩)、「50代」(6841歩)はいずれも7000歩弱で、他の年代に比べて多い。一方で「60代」(5859歩)、「70代以上」(4225歩)になると急激に低下している。

一日の野菜摂取量の平均値については、男性が288.3グラムで、女性が273.6グラム。いずれも直近10年間に有意な増減はみられなかった。

一方、性年代別に「一日の野菜の摂取量が350グラム以上」の割合をみると、男性の「60代」(33.3%)、「70代以上」(36.9%)で3人に1人以上が当てはまるものの、若年層の「20代」(19.7%)、「30代」(21.9%)では2割前後と少ない。

女性でも、割合が特に高かったのは「60代」(35.7%)、「70代以上」(31.1%)で、いずれも3割を超えた。一方、若年層の「20代」「30代」(各14.8%)ではその半分以下にとどまり、「40代」(19.4%)でも2割に届かなかった。

男性の肥満率が上昇、33%に 直近5年で4.4ポイント増加、40~60代の中高年で顕著