ここ数年、パンが脚光を浴びています。ラグジュアリーな食パンの店や、こだわりのパンを提供するお店が続々オープン。自粛期間中、自宅でパンを焼いてみた、なんて話もよく耳にします。そんななか、人気ベーカリー「ポワン エ リーニュ」に、アフタヌーンティーセットが登場したと聞き、足を運んでみました。

(c)kelly
「メイド・イン・トウキョウ」にこだわる
目指したのは、「ポワン エ リーニュ(POINT ET LIGNE)」神田スクエア店です。「ポワン エ リーニュ」は、日本の風土に合った独自の製法で、「メイド・イン・トウキョウ」にこだわるベーカリー・レストランとして、2007年4月に新丸ビルに1号店をオープンしました。「あ、新丸ビルの地下のあの店ね」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


(c)kelly

香りにこだわり、保存料・添加物、さらにはマーガリンや卵も不使用。雑味のない素材本来のおいしさを追求し、人気を高めています。マスカルポーネクリームが隠し味の食パン「レジェルテ」は、よくメディアでも取り上げられている人気アイテム。手土産にしたら喜ばれること間違いなしです。

おっと、今回は神田スクエア店のおハナシでした。新丸ビル店に続く2号店となる神田スクエア店が、2020年9月4日にオープンした「KANDA SQUARE(神田スクエア)」の全面開業とともに同時オープン。アフタヌーンティーセットは、この神田スクエア店の限定メニューです。
照明はインゴ・マウラー!テラス席も充実

(c)POINT ET LIGNE

その土地とのつながりを大切にする「ポワン エ リーニュ」は、店舗ごとに店内のインテリアが異なります。神田スクエア内の神田錦町店では、古くからある伝統や新しい文化が織り交ざる神田錦町という街にちなみ、東洋の雰囲気を持つ物販スペースと、西洋の雰囲気のからなる飲食スペースが共存しているとのこと。なるほど、しゃれおつな外観は、離れた場所から見ても目を引きます。

そして、次に目に飛び込んできたのは、季節的にも、コロナ禍という状況的にもうれしいテラス席。屋内の客席数が18席に対し、テラス席は16席というところからも気合いの入りようがわかります。もちろんヨーロッパで買い付けた家具を配した、シックな屋内もおすすめ。よく見ると照明がインゴ・マウラーだったりして!気分や気候に応じて使い分けてみてください。

訪れたのは心地よい秋晴れの日。私もテラス席でいただくことにしました。近くの席には、イヌ連れの女性客も。イヌの散歩がてら、おいしいパンをいただくなんて、うらやましい限り!
神田スクエア店限定!パンが主役のアフタヌーンティー

(c)POINT ET LIGNE

オーダーは、そうです、新丸ビルにはない、パンのアフタヌーンティーセット(2,200円)です。

「パンのアフタヌーンティーってどういうこと?」と思われた方も多いはず。わかります。私も「?」だったので、お目当ての物が運ばれてくるのをわくわくと待ち構えていました。

来てみて、なーるほど!これぞパン屋のアフタヌーンティーです!アフタヌーンティーは2段になっていて、甘いものとしょっぱいものに分けられていました。内容は、自家製パンをアレンジしたプティデセール4種(レジェルテのショートケーキ、トワ・ショコラ、焼きリンゴメイプルのボストック、無花果とクリームチーズ)、プティフール2種(ブールドネージュ、ボワンクッキー)と自家製タコス3種(エビとアボカド、ポルケッタとパイナップル、野菜とスパイスチーズ)。看板商品の「レジェルテ」を使い、ショートケーキ風に仕上げたものもあります。セイボリーのタコス生地は、パンをかりっと仕上げたものになっていました。自家製のブールドネージュ、ボワンクッキーも、ほどよい甘さで美味です。


(c)kelly
ワインとのカップリングも見逃せない!

(c)kelly

アフタヌーンティーセットの提供は14時〜19時。ドリンク付きです。もちろん1人前からオーダーできますが、2人で来店し、1人はアフタヌーンティー、1人はランチをオーダーし、シェアするのもよろしいかと。私は、「アッシェ・パルマンティエ~牛すね肉とボロネーゼ ポテトグラタン」(1,500円)をオーダーし、同行者とシェアしました。ストウブの鍋で焼き上げたこちらの料理は美味なのは言うまでもなく、パンの盛り合わせ(6種類のディップ付き)にも気分があがります。


(c)kelly

そして、これがまたワインに合うんですよ。ワインも販売しているので、イケるクチの方は、パンとワインという、イエス・キリストの時代からの黄金のカップリングもおすすめですよ!


(c)kelly

なお、神田スクエア店限定のパンもあるので簡単にご紹介を。「アリコ」(280円)は、ふっくら柔らかい生地にマスカルポーネと塩つぶあんを焼かずに入れたあんぱん。上品な和洋菓子を感じさせます。「アンシャン」(380円)は、栄養成分豊富な古代小麦「スペルト小麦」を使用した素朴な食パンヘルシー志向の人にもおすすめです。竹炭を使用した黒いパン生地に香ばしく焼いたさつま純然鶏をアクセントに、クリームチーズと焦がし味噌を挟んだサンドイッチ「竹炭パンとさつま純然鶏のカスクート」(480円)はランチにも良さそう!

さまざまな用途に使える「ポワン エ リーニュ」の新店、覚えておいて損はありません。神田スクエアへは、小川町駅、淡路町駅、新御茶ノ水駅神保町駅、竹橋駅など、複数の駅から徒歩圏内。思い立ったらさくっと立ち寄れるのもナイスです。

(c)POINT ET LIGNE
「ポワン エ リーニュ(POINT ET LIGNE)」神田スクエア店
住所東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 1F
電話:03-5244-5880
営業時間:8:00〜19:00、土日祝 9:00〜19:00(レストランL.O.18:30)
https://www.point-et-ligne.com/

ポワン・エ・リーニュアフタヌーンティー