鉄壁の守備をベースにした盤石の強さを、チームとしても個人としても完全に取り戻したようだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月29日の第2試合は、EX風林火山二階堂亜樹(連盟)が3試合連続の無放銃記録を継続して個人2勝目を挙げた。

 この試合の対局者は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、二階堂KADOKAWAサクラナイツ沢崎誠(連盟)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並び。男性3人対女性1人という比率だった第1試合とは一転して、実力派女性プロ3選手に大ベテランの沢崎が囲まれるという構図の一戦となった。

 2018シーズンは高いラス回避率と堅守を武器に首位でレギュラーシーズンを勝ち上がり、準優勝という結果を手にしたEX風林火山。しかし2019シーズンは、マイナスを取り戻そうと攻めの姿勢が強くなるにつれて持ち味の守備が崩れ、まさかの最下位でレギュラーシーズン敗退という結果に終わっていた。特に二階堂は全29選手中28位と個人成績でも低迷。不退転の決意で臨む今期はあらためて攻守のバランスを見つめ直し、それが序盤の好結果に結びついている。

 この日の対局でも、二階堂は焦らず、騒がずの安定した麻雀を披露した。東1局の親連荘で早々に抜け出した魚谷を、同3本場の東・南・ホンイツ・ドラの8000点(+900点)でピッタリと追走し、その後は他家の叩き合いを尻目にリーチも放銃もせず2着目をがっちりとキープ。東4局1本場には役なしのためロンアガリできない黒沢の打3索を見て、リーチを自重した自らを納得させるように「うんうん」と頷く場面もあり、「かわいい」「あきたそ~」とファンの“萌え心”をくすぐった。

 しかしドラの東をポンした南1局1本場では黒沢のリーチに力強い押し返しを見せ、沢崎からダブ南・ドラ3の8000点(+300点、供託1000点)を直撃。さらに僅差の2着目で迎えたオーラスは、黒沢と沢崎の2軒リーチにもひるまず危険牌の6索を勝負し、次巡にツモ・七対子・赤2・ドラ2の1万2000点(供託2000点)をアガって5万点超のトップを確定させた。半荘を通じて安い手や愚形で不用意なリーチをかけず、ここぞという場面ではしっかりと押す、という判断の秀逸さが際立っており、中継の解説を務めた土田浩翔(最高位戦)は「見事ですねえ」と感嘆のため息を漏らした。

 鮮やかな高打点のアガリキュートな仕草でファンを魅了した二階堂は、自身の連続無放銃記録を47局まで伸ばし、今期の放銃率はわずか3%。攻めに転じた際の鋭さから攻撃的な印象を与えているものの、実際には抜群の守備力を活かして“2018モデル”をアップデートしたかのような麻雀を披露している。個人5戦目を終えていまだラスなし、チームも16戦を終えてラスはわずか2回と2018シーズンを彷彿とさせる安定感に、解説の土田も「思い出しましたね。あのころの風林火山の勝ちっぷりを」と完全復活に太鼓判を押していた。

【第2試合結果】

1着 EX風林火山二階堂亜樹(連盟)5万300点/+70.3
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万7000点/+17.0
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)1万8400点/▲21.6
4着 KADOKAWAサクラナイツ沢崎誠(連盟)-5700点/▲65.7

10月29日終了時点での成績】

1位 赤坂ドリブンズ +241.9(14/90)
2位 EX風林火山 +186.3(16/90)
3位 渋谷ABEMAS +47.4(14/90)
4位 U-NEXT Pirates ▲56.4(14/90)
5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲64.3(16/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲68.4(16/90)
7位 TEAM雷電 ▲130.4(16/90)
8位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲156.1(14/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
ABEMA/麻雀チャンネルより)
あの頃の強さが甦った 二階堂亜樹、放銃知らずで個人2勝目「うんうん」頷きにファン萌え/麻雀・Mリーグ