エンディングノートとは終活(人生の終わりのための活動)の一つとして、自分が意思疎通できなくなった場合や自分の死後に、残された人が困らないよう自分の希望や考え方を書き記していくノートです。あらかじめ自分の気持ちを書き込んでおくことで、残された方の負担を減らすことができます。

しかし「それって遺言書と同じじゃないの?」と思いますよね。そこで今回は、エンディングノートと遺言書の違いや書き方など、エンディングノートの作成に必要な情報をたっぷりとご紹介します。

エンディングノート=遺言書?

エンディングノートには、遺言書のような法的効力はありません。あくまでも「自分の気持ち・希望」を記載するものなので、法的に有効なものを残したい場合は、弁護士や公証役場などに相談をしながら、エンディングノートとは別に、遺言書を作るなどして対策していきましょう。

では、最初から自筆の遺言書を作成した方が良いのでは?と思いますが、エンディングノートならではの様々なメリットがあるのです。

遺言書とはどう違う?

遺言書は法律に基づいて作成するため「正しく書かないと無効になる」「自宅などに保管していた自筆遺言は家庭裁判所の検認が必要になる」など、多くの決まりごとがあります。しかし、エンディングノートは自由に作成していいのです。「作成者の好きなタイミングで加筆や修正ができる」「もしもの時もすぐに残された方がノートを見ることができる」などのメリットがありますよ。

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エンディングノートには何を書けばいいの?

遺言書と違い、書き方や内容に決まりはありません。思うままにかけるのがエンディングノートの魅力です!とはいえ、どんなことを書き込んだらいいか悩んでしまいますよね。では、実際に作成した方はどのような内容を書き込んでいるのでしょうか。一般的には下記のような内容を記載することが多いようです。

大切な方へのメッセージ

ご家族や友人へ伝えたいことを思いのままに記載します。大切な方との思い出や感謝の気持ちを伝えたかったのに伝えられないままにならないために記載しましょう。

長くなりそうな場合はそれぞれに宛てた手紙を別に用意し、「手紙を残している」旨をノートに記しても良いかもしれませんね。

自分史・プロフィールや家系図

これまで自分がどんな人生を歩んできたか、残された人が貴方に聞きたくても聞けなかったことがあるはずです。詳しいプロフィールや生前のエピソードは葬儀を営む場合にも役立ちます。

筆者は祖父母の葬儀の際に「もっと詳しく生い立ちを聞いておけば良かった」「祖父母から話を聞き取り、エンディングノートとしてまとめておくこともできたのに」と後悔しています。

自分の希望

自分の葬儀や相続についてどのような希望があるかを記載しておくと良いでしょう。ただし、遺産を法定相続人以外に譲りたい場合、特定の人を相続から外したい場合などは、法的効力がある遺言書として希望を残しておきましょう。

エンディングノートは遺言書と違い、生前のことも記載できます。病気やケガなどで意思疎通できなくなった場合のため、延命治療・自分の介護についての考えを記載しておく方も多いようです。

資産のこと

預貯金・通帳や印鑑などの保管場所、生命保険、不動産、土地など、資産についても記載しましょう。本人以外に持っていることが分かりにくいネット口座についても忘れずに記載しておくのがオススメです。

通帳や印鑑の保管場所を変えたら、エンディングノートの内容も修正しましょうね。ここで注意したいのが、残された家族はマイナス資産も相続することになる点。家族に内緒の借金がある場合も、必ず記載しましょう

ペットのこと

ペットを飼っている人は、遺されるペットについても記載しておくと良いでしょう。いつも食べているご飯や好きなおやつの種類・量、かかりつけの病院や病歴・手術歴、散歩の頻度・お気に入りの遊びなどが書いてあると、残されたペットを引き取る方も安心ですね。

こんな感じで、書けるところ・書きやすいところから着手するのがおすすめです。

エンディングノートはどこで手に入る?

書店やインターネットで購入できるほか、ネットの無料テンプレートを、ダウンロード・印刷して書き込みできるものもあります。書けない欄は空欄でも構いません。すべてのページを埋める必要はないのです。

もし市販のエンディングノートで書きたい項目がなかった場合は項目を付け足しても良いですし、普通の大学ノートパソコンスマホを利用して自作してもOK!自由に書けるのがエンディングノートの魅力です。

作成したら自分の希望を残された人に伝えられるよう、自分がエンディングノートを用意していること・ノートの保管場所を忘れずに伝えましょう。

エンディングノートで大切なのは「気負わないこと」

終活に関する内容が多いことから、高齢者が作る・死を意識してしまう、といったイメージも強いエンディングノートですが、年齢に関係なく、自由なタイミングで作成してよいのです。

できれば、重い病気になったり、高齢で文字を書くのが難しくなる前の、心身ともに元気なうちに書き始めたいですね。また、遺言書と違い手元において気軽に加筆・修正していくことができる点は大きなメリットでしょう。

人生いろいろ。ときには大きな軌道修正が必要となることもあります。エンディングノートも定期的なメンテナンスも重要。必要に応じて内容を見直していくことが大切ですね。

自治体によっては、エンディングノートの書き方講座を開催しているところなどもありますよ。自分の人生を見直す良い機会にもなりますので、気負わずに自分らしいエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか?

【参考】
自筆証書遺言書保管制度の利用をお考えの方へ法務省
エンディングノートのおすすめ人気ランキング10選エンディングノートおすすめ情報サービス
子供が助かるエンディングノートの書き方」PRESIDENT Online
エンディングノートと遺言書の違い5つ|法的効力・書き方・費用の解説」相続弁護士ナビ
エンディングノートの無料ダウンロード」一般社団法人終活・相続の窓口