10月31日(土)に放送される「土曜プレミアム『ほんとにあった怖い話 2020特別編』」(夜9:00-11:10、フジテレビ系)に、“ほん怖クラブ”のリーダーとして2004年から17年連続出演している稲垣吾郎。昨年20周年を迎えたこの番組への思い、番組史上初めてのハロウィン放送についてなど話を聞いた。

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同番組は、一般の人の身に実際に起こった心霊体験を基に、ゾッとする恐怖と、その恐怖や不安に翻弄されつつも立ち向かっていく人々の姿を描くリアルホラーエンターテインメント。稲垣がリーダーを務める“ほん怖クラブ”は、怖い話(ドラマパート)を見て、内容を分析する。

今回は、新作ドラマの他に、視聴者から「もう一度見たい名作リマスター版」を募集。「深夜の鏡像」(2004年/神木隆之介主演)、「本が招く幽霊」(2004年/堀北真希主演)、「うしろの女」(2004年/長澤まさみ主演)、「断崖の下にて」(2006年/伊藤淳史主演)、「顔の道」(2009年/佐藤健主演)、「タクシードライバーは語る」(2014年/坂上忍主演)、「腕をちょうだい」(2014年/桐谷美玲主演)、「もう1人のエレベーター」(2016年/乃木坂46主演)が放送される。

■懐かしいなという気持ちと初心に帰るような気持ちに

――収録を終えての率直な感想をお聞かせください。

久しぶりに“ほん怖クラブ”の子どもたちと会えてうれしかったですし、今年はハロウィンでの放送という新しい試みで。セットも冬の仕様の雰囲気とかは、連続ドラマで放送していた当初を思い出しました。あの頃は芝公園スタジオで、冬にも収録していたので。懐かしいなという気持ちと初心に帰るような気持ちにもなりました。

――久しぶりに“ほん怖クラブ”メンバーとお会いしていかがでしたか?

昨年会った子もいましたし、今年初めての子もいましたが、1年での子どもの成長って早いなと思いました。慶人君や咲ちゃんももっと小さかったし。例年はみんなで寄り添って、みんなの熱を感じながらもみくちゃになって怖がって。あの感じが好きだったのですが、今回は距離を取る形での収録になってしまいました。

でも「ほん怖」らしさは出ていると思います。他に印象的だったのは、下ヨシ子先生が、かなり具体的に映像が見えていたところです。

■“恐怖”というのは時代が変わっても普遍的なものだな

――今回は懐かしい作品も登場しますが…。

“恐怖”というのは時代が変わっても普遍的なものだなと思いました。特によりすぐりの“名作”がピックアップされていたのですが、恐怖に関してはストレートな表現が多かったように思います。逆にそれが斬新に感じてしまって。時代と共に脚本や演出など、作品のテイストも変わっていくものだなと、その時代を感じることができました。

久しぶりの俳優さんや今第一線で活躍されている俳優さんの若い頃を見ることもできましたが、皆さん若い頃からお芝居がしっかりされていて。各ドラマの尺も短いものもあれば、長いものもあって、尺の長さに決まりがないのが、ほん怖のいいところだし面白いところではないかと改めて思いました。

子どもたちは実は、過去の作品は(まだ小さい頃だったので)「見た記憶がない」と言っていて。それも印象的でした。でもドラマは風化されるものではないですし、何年かたってこういう楽しみ方もあるんだなあと思いました。

――夏に放送がなかったことで、“今年は放送がないのでは?”と思われた視聴者もいらっしゃったと思います。視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

夏の風物詩”のようになってはいますが、実は連続ドラマで始まった時はそうではなかったので、自分の中では必ずしも“夏”というイメージはなくて。今のようにもうじき冬を予感させるような時期に「ほん怖」を放送するのは自分の好みには合っています。

この番組ももう長いのですが、「ほん怖」ファンの方が待ち望んでくださっていたのはうれしいですし、そんな視聴者の皆様には感謝しています。

今回のように、夏ではなくてもいろいろな季節で放送があってもいいように思いますので、これからもずっと続けていけたらと思います。「ほん怖」って怖いだけでなく、最後に寂しさや切なさが残るのを感じられて。そういうのを家族団らんで、命のこととか人のつながりの話とかを見終わった後にしていただけるといいですね。

今年は子どもたちもハロウィーンの行事で街を出歩くこともあまりできないと思いますし、家族皆さんで見て楽しんでいただけたらと思います。そういえば、香取慎吾君が「怖いのはだめだ」ってほとんど見たことがないという話を聞いて。今年はちょっと見てほしいなって思います(笑)。

稲垣吾郎が「ほん怖」ハロウィン初放送への思いを語った/(C)フジテレビ