名優ショーン・コネリーが死去した。90歳だった。家族からの発表によると、滞在先のバハマで、睡眠中に息を引き取ったという。スコットランド出身のショーン1962年の「ドクター・ノオ」で初代ジェームズ・ボンドを演じた後、「007」シリーズで人気を博し、「ゴールド・フィンガー」や「ダイヤモンドは永遠に」など計7作で同役を務めた。

今年8月には、RadioTimes.comの調査でも“ボンド俳優の人気ランキング”で1位を獲得、同シリーズを退いた後も、「ハイランダー 悪魔の戦士」「レッド・オクトーバーを追え!」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」「ザ・ロック」など映画界の第一線で活躍、英国アカデミー賞2回、ゴールデン・グローブ賞3回、1987年作「アンタッチャブル」でアカデミー助演男優賞と数多くの賞に輝き、2000年には英エリザベス女王からエディンバラのホリールード宮殿にてナイトの称号を授与されてもいる。

現在、ショーンの訃報に多くの著名人が追悼のメッセージを寄せており、「007」シリーズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンはこう声明を発表している。

ショーン・コネリーが亡くなったというニュースを非常に悲しんいます。彼は、オリジナルのジェームズ・ボンドとして記憶に残り続けることでしょう。『名前はボンドジェームズ・ボンド』という忘れがたい言葉を口にした時、映画史上消されることのないかたちで登場したのです。気骨があり機知に富む、セクシーでカリスマ的なスパイを通して世界に革命を起こしました」
「疑いようもなく、彼がこの映画シリーズの成功を担った人です。私たちは永遠に彼に感謝することでしょう」

同郷の俳優ロバート・カーライルは「安らかにショーン・コネリー。先駆者で真の伝説、そして紳士だった」、映画監督のポール・フェイグは「彼ほどクールで、洗練された、そして苦労の見えない人もいなかった。私たち皆にお手本を見せ、興奮と楽しみを絶え間なく届けてくれた。安らかに。ショーン・コネリー」とツイートした。

また、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)はこう声明を発表している。

イギリスの伝説的俳優ショーン・コネリーの死を知り非常なる悲しみにあります。彼はBAFTAのフェローシップや特別賞の受賞者で、1988年の『薔薇の名前』では主演男優賞に輝きました」