長谷川博己が明智光秀を演じる大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)にて、11月1日に放送される第30回「朝倉義景を討て」では、正親町天皇を演じる坂東玉三郎が初登場。玉三郎が演じた感想などのコメントを寄せた。
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同作は、史料がほとんど残っていない20代の明智光秀(長谷川)の青春時代から始まり、織田信長、斎藤道三、今川義元、松永久秀、さらに豊臣秀吉や徳川家康といった英雄たちが天下を狙って戦う群雄割拠の時代を描く物語。
玉三郎演じる正親町天皇は、高貴で美しき帝で、上洛した信長(染谷将太)と絶妙な距離を保ちながら、没落した朝廷の存続を図るどこかつかめない役どころ。
今作が大河ドラマ初出演となる玉三郎は、自身の役どころを「正親町天皇は、高貴で美しい帝と呼ばれています。そこにはプレッシャーを感じていますが、なるべく作りこまず、自然に見えるようにできたらと思います。光秀の存在や信長の存在、動乱の世の中に対しても俯瞰して見ている、包み込むような存在でいることを心がけています」と語った。
また、自身が初登場する第30回にて信長と対面する場面を演じた感想を玉三郎は「染谷くんとのシーンは楽しかったですね。芝居の間は、言葉をひと言ふた言しか交わさなかったのですが、とても有意義な時間を過ごせました。彼は、これまでとは違った信長像を自分のものにされていると思います。正親町天皇と信長の、二人のやりとりにもぜひご注目いただきたいと思います」とアピールした。
■坂東玉三郎コメント全文
大河ドラマは初出演で、私に務まるかどうか心配でしたが、いただいた役が正親町天皇という古典的な存在でしたので、演じることが出来るかなと思い、参加させていただくことになりました。
正親町天皇は、高貴で美しい帝と呼ばれています。そこにはプレッシャーを感じていますが、なるべく作りこまず、自然に見えるようにできたらと思います。光秀の存在や信長の存在、動乱の世の中に対しても俯瞰して見ている、包み込むような存在でいることを心がけています。
天皇ですから、資料なども公開されておらず具体的にはつかみいくい役でもあります。今後は、どこまで正親町天皇として“居るだけで何かを感じさせる”ことができるかが課題だと思っていますし、挑戦だと感じています。こんな人がいたんだと、みなさんに納得してもらえるような人物になれたらいいなと思います。
「麒麟がくる」では、光秀をはじめ、信長や秀吉もこれまでのイメージとは違う人物像で描かれていますし、新しい解釈といいますか、新しいものをつくりたいという現場のみなさんの気持ちがとても伝わってきます。第30回では、信長と初対面します。染谷くんとのシーンは楽しかったですね。芝居の間は、言葉をひと言ふた言しか交わさなかったのですが、とても有意義な時間を過ごせました。彼は、これまでとは違った信長像を自分のものにされていると思います。正親町天皇と信長の、二人のやりとりにもぜひご注目いただきたいと思います。
孤独な立場の義昭(滝藤賢一)は、駒を話し相手として頼りにしていた。ふたりは弱きものを救う悲田院づくりの夢を通して仲を深める。一方、信長(染谷)に呼び出され美濃に向かった光秀(長谷川)は、ついに信長が越前の朝倉攻めを決めたことを知る。しかし信長は、朝倉相手に織田軍だけでは勝てないと冷静に考えていた。
光秀は、帝に戦の是非を認めてもらえれば大義名分が立ち、ほかの大名も自ずと集まると助言する。しかし、それは大きな賭けであった。信長はすぐさま上洛し、帝・正親町天皇(玉三郎)に拝謁するのだが…。
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