ウェストハム戦で先発に抜擢されたフィリップスはフル出場で勝利に貢献

 リバプールイングランド人DFナサニエル・フィリップスは、現地時間10月31日プレミアリーグ第7節ウェストハム戦で負傷者続出のセンターバックで先発フル出場し、2-1の勝利に貢献した。今夏の放出候補から一転してチームの窮地を救うパフォーマンスに、ユルゲン・クロップ監督も「空中戦で彼はモンスター」「並外れていた」と称賛を送った。英公共放送局「BBC」が報じた。

 リバプールユース出身のフィリップスは、昨季ドイツ2部シュツットガルトレンタル移籍。シーズン途中に一度リバプールに呼び戻されるも、その後再びシュツットガルトに移籍するという流動的な1年を過ごした。

 レンタルバックした今季も再びドイツか、あるいは英2部への移籍が濃厚視されていたなかで最終的にはリバプールに残留。そしてオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、ブラジル代表MFファビーニョが立て続けに負傷したことで、プレミアリーグデビューのチャンスを掴んだ。

 ウェストハム戦でのフィリップスイングランド代表DFジョーゴメスとコンビを組み、いずれもチーム最多の9度のクリア、2度のインターセプトを記録。試合終了間際に訪れたコーナーキックのピンチも打点の高いヘディングでクリアし、勝利に貢献した。「BBC」の読者評価では「7.14点」がつけられ、決勝点のポルトガル代表FWディオゴ・ジョタ、スイス代表FWジェルダン・シャキリに次ぐ高評価だったという。

 リバプールユルゲン・クロップ監督は、「夏にはチャンピオンシップの12クラブが彼をほしがっていた」とフィリップスが移籍候補だったことを認めている。

 しかし、ウェストハム戦での活躍を受け、指揮官は23歳のDFを「彼は素晴らしい男だ。スマートで、聡明で、すべてを備えている」「空中戦での彼はモンスターだ。ピッチ上ではチャレンジするのが大好き。今日の彼は並外れていた」などと絶賛した。

 フィリップスも「今日の試合は本当に楽しかった。タフなバトルで、空中戦も多かったけど、そこが僕の強みだからその点でも楽しめた」と自慢の高さを生かしたプレーに手応えを感じていた様子だ。負傷者続出というアクシデントのなか、クロップ監督へのアピールに成功した。
Football ZONE web編集部)

クロップ監督に先発で抜擢されたフィリップス(左)は勝利に貢献【写真:AP】