100万部を超えたベストセラー『コンビニ人間』の芥川賞受賞後第一作となった長篇小説『地球星人』は、私たちの常識を破壊する展開で『コンビニ人間』を超える衝撃作として刊行時に大きな話題を呼びました。2018年の刊行から2年、この秋イギリスGranta BooksとアメリカGrove Atlanticからついに英語版が刊行。そしてイギリス公共放送BBC」が2020年に英語で出版された作品を特集した「The best books of the year so far 2020(2020年これまでのベストブック)」の一冊に選ばれました。英語版のタイトルは「Earthlings」。

『地球星人』英語版
既に、イタリアフランス、ブラジル、台湾、韓国、デンマークスウェーデンと各国からオファーがあり、今年6月に刊行されたドイツ語版も非常に好調な売れ行きです。
BBCの同特集では45冊の本が紹介されていましたが、メインの写真は村田沙耶香さん。英国での村田さんへの関心の高さがうかがわれます。
コロナ禍のため、現地に行ってのプロモーションは叶いませんでしたが、ヨーロッパ各地の文学祭(イギリスCheltenham Literary Festival、オーストリアSPRACH SALZ)にオンラインで参加した他、ドイツのラジオ番組でのインタビューや、イギリスの高級紙「Guardian」にも大型インタビューが掲載され、注目は高まるばかりです。
『地球星人』新潮社
《ストーリー》
小学生の主人公・奈月は家に居場所がなく、自分を地球外からきた魔法少女と信じてぬいぐるみのピュートだけに心を開いている。少女期のつらい事件を経て、大人になった奈月は、性交して子を産む「工場」の「部品」になることが出来ず、性のない婚姻関係を選び、なんとか地球の「普通」から逃れて暮らしている。しかし「地球星人」たちがそのことに気づき、奈月たちを追い詰め責める中、奈月たち夫婦は生き延びるためにある行動に出た──。
誰もが当たり前と思っている常識や価値観をひっくり返すような、衝撃のラストシーンは賛否両論が出ましたが、社会に押しつけられた価値観に苦しむ日本の女性たちの生きづらさを浮かび上がらせた作品として、多くの女性たちの共感を呼び、話題となりました。

《著者紹介》
1979(昭和54)年千葉県生れ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003(平成15)年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。
村田沙耶香氏(C)新潮社

《書籍データ》

【タイトル】地球星人
【発売日】2018年8月30日
【造本】四六判ハードカバー
【本体定価】1600円(税別)
新潮社URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/310073/

《関連URL》
BCCのサイト https://www.bbc.com/culture/article/20200327-the-best-books-of-2020-so-far
ガーディアン紙インタビュー https://bit.ly/37WHBip
GrantaBooksのtwitter https://twitter.com/GrantaBooks

配信元企業:株式会社新潮社

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