声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーハードキャッスル エリザベスパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。11月2日(月)放送のコーナーリポビタンD TREND NET」のテーマは「大阪都構想について」。報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんに話を伺いました。

大阪市を廃止して4つの特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票が、11月1日(日)におこなわれました。前回に続き、今回も僅差で否決されました(反対:69万2,996票、賛成:67万5,829票)。

*  *  *

鈴村:米重さん、こちらネットの反応は?

米重:反対派の人は喜んでいて、賛成派の人は意気消沈している、という感じで、そういったSNSの投稿も多いです。一方で、賛成派と反対派が分かれてものすごく対立してしまったので、“ノーサイドにしないといけない”という冷静なコメントもありました。

鈴村:投票率はどうでした?

米重:今回は62.35%で、前回の66.83%より少し下がっています。もともとは、もう少し下がるのでは? と言われていましたが、直前の期日前投票も増え、最終的にはわずかな下落に留まったなという印象です。

鈴村:今回の投票に関しては、年齢層なども気になりますよね。

米重:「住民投票に行った人」の割合で言うと、比較的、高齢層で反対意見が多く、若年層で賛成が多い、という傾向は前回と同じような感じでした。

ただ、これはあくまでも投票所に行った人の傾向で、電話調査などの回答を見ると、年代別の差はそこまではっきりと出ている訳ではないようです。そのあたりは、世代間の政治意識の濃淡も影響しているかと思います。

鈴村:今回の投票も前回同様、僅差での決着となりました。この要因は?

米重:結論から言うと、日本維新の会の支持層の一部が、最後に離反した可能性が非常に高いと思います。というのは今回、私たちJX通信社とABCテレビが1週間おきに世論調査をおこない、最終調査結果と実際の投票結果は0.2%しか違わなかったため、ほぼ正確な結果になったと思います。

1週間前までは接戦とはいえ、賛成派がリードしていました。初めて逆転が確認されたのが、終盤の30日と31日。この最後の週に、「大阪市が4分割された場合、行政のコスト218億円くらい増えます」という報道が出ました。どうやらこれが原因で、それ以降、反対派の態度が非常に強くなり、一方で賛成派が弱くなるという、調査上の傾向が見えました。

鈴村:この結果は、菅政権にも影響はありそうですか?

米重:菅政権には「維新」と「公明」という2つのカードがあって、それが菅政権の強みでもあった訳ですが、今回、こういった形で維新の会の存在意義を失ってしまうことになります。公明党がそれに追随している状態でしたので、そういった意味では、政権運営にマイナスになる可能性が高いと思います。

鈴村:維新の支持も下がりそうですか?

米重:今後、彼らがどのような方向性を打ち出すかによって変わってくると思います。もともと大阪偏重の政党ですので、彼らが次に大阪でどのようなビジョンを打ち出せるかにかかってくると思います。

鈴村:大阪市民の方は、本当に悩まれたと思います。そして、出た結論が答えだと思います。(今回の住民投票をめぐる主要な争点の1つが、大阪府大阪市の二重行政)。二重行政の悪いところは絶対にあったと思いますし、大阪の方たちも「変えるべきだ」「正すべきだ」という気持ちもあるはず。この二重行政に関しては、「うまいこと正していかないといけない」という方向に向いたはずです。今回は否決されましたが、大阪が変わるきっかけにはなると思います。そこに期待したいです。


<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ鈴村健一(月~木曜)、山崎樹範(金曜)、ハードキャッスル エリザベス
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/
「大阪都構想」僅差で「否決」…インターネット上の反応は?