函館山展望台(ロープウェイ)の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

【写真】暗闇に包まれる前の夜景は特に美しい

多彩な観光名所がある北海道函館市のなかでも、全国的に有名なのが、函館市を一望できる函館山展望台。開けた市街地の両側を海に挟まれた特徴のある景観は、誰もがテレビや情報誌などで一度は目にしたことがあるはず。特に夜景は世界に類を見ないほど美しいとされ、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも三つ星として紹介されているほど。そこで、絶景が望める展望台や展望台へ向かうロープウェイなどの楽しみ方をご紹介。

■【見どころ1】世界が認めた標高334メートルからの函館の眺望

展望台の一番の魅力は、高さ334メートルにある展望台からの美麗な眺望。ミシュランが発行する、日本全国の観光地の魅力を三つ星~一つ星で評価する旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、函館山からの眺望が“わざわざ旅行する価値のある”三つ星のスポットとして紹介されている。なかでも夜景は「世界三大夜景」のひとつとしても知られていて、眼下を染める市街地のネオン津軽海峡、函館湾に挟まれた世界がとても幻想的だ。

■【見どころ2】頂上の展望台へ続くロープウェイの小旅行

展望台へ訪れる際に利用したいのが、山麓駅から頂上駅までを約3分で結ぶロープウェイ。通常15分ごと、混雑時には5~10分間隔で運行している。ロープウェイで上に登るにしたがって次第に開けてくるパノラマビューには、展望台での景観とはまた違った趣がある。

125人乗りの大型ゴンドラで334メートルの頂上までは約3分。左右を海に挟まれた扇型に広がる美しいシルエットが特徴の眺望は、世界的にも高い評価を獲得しています。季節や時間帯によっても全く違う表情を見せてくれるので、年中楽しめますよ」と営業企画部の紫前さん。

■【混雑情報・回り方】人気の夜景は日没直後を避けるのがベスト

夜景が人気なだけあって、日没時刻から1~2時間は大変混雑することが予想される。混雑を避けるなら、日没から少し時間をあけて訪れるのがベター。日没時刻は季節によって変わるため、事前に公式サイトでチェックしておこう。

また、ほとんどのお客さんの動線は「山頂駅→展望台→お土産」となるため、先にお土産をチェックするのもおすすめだ。なお、山頂展望台には、屋上の展望ラウンジのほか、2階の山頂広場、1階の漁火公園も。漁火公園は比較的すいている時間帯が多いので、混雑具合を見て場所を移動するのもありだ。

■【グルメ】美しい夜景を眺めながら食事ができるレストランも

山頂展望台には2つの食事施設がある。2階のレストラン「ジェノバ」では、函館でとれた新鮮な魚介類をはじめ、道産牛を使ったステーキシチュージンギスカンなど、厳選された食材を使った多彩なメニューが味わえる。一方、3階のティーラウンジ「レガート」は会食やコースプランがメイン。ファミリーや小グループ向けの個室を完備している。どちらも函館の夜景を見ながら食事を楽しめるので、観光と一緒に食事がしたいときにぴったりだ。

■【お土産】函館限定グッズや北海道の銘菓を買って帰ろう

函館山ロープウェイには、山頂展望台と山麓の2カ所にお土産などを販売するショップがある。山頂2階のショップでは、函館山でしか手に入らないゴンドラをモチーフにしたオリジナルグッズをはじめ、函館限定アイテムや北海道の銘菓などを豊富に扱っている。山麓にあるショップではお土産のほか、テイクアウトできる軽食やコーヒーなども用意。

紫前さんは、「イチ押しは、函館山ロープウェイをモチーフにしたゴンドラチョロQや函館夜景のウォータードームハッピーゴンドラボールペンなどです」と教えてくれた。

一部の商品はオンラインショップでの取り扱いもあるため、ショップで買いそびれてしまったら公式サイトをチェックしてみよう。

■【イベント】定期的なイベントや限定キャンペーンも

毎年11月には「市民感謝デー」と題したイベントを開催(2020年は中止)。ロープウェイ無料搭乗や、食数限定の100円フードコーナーなどが設けられる。また、大晦日には函館の夜景を見ながら年越しを迎えるカウンドダウンスペシャルも。詳細は毎年変わるため、公式サイトをチェックして。

■【アクセス】観光地が集まるベイエリアは1日乗車券でお得に周遊しよう

ロープウェイの乗り場である山麓駅へは、函館新道函館ICから車で約15分、JR函館駅からならタクシーで約7分と比較的アクセスが便利。ほか、路面を走る市電なら十字街駅より徒歩10分、バス「元町ベイエリア周遊号」はロープウェイ前停留所下車、JR函館駅前とロープウェイ前を結ぶシャトルバスなどアクセス方法は多彩だ。

この中で最も楽なのが、16時台から20時台まで運行しているシャトルバス。函館駅十字街、函館国際ホテルなど主要場所とロープウエイをつなぐため、とても楽ちん。

また、ロープウェイ山麓駅があるベイエリアは、その他にもカトリック元町教会や金森赤レンガ倉庫、郷土資料館など多くの観光スポットが密集している。そのため、遊びに訪れた際に利用をおすすめしたいのが、市電・函館バスの1日乗車券(大人1000円、子供500円)。函館は市電、バスとも初乗りが210円のため、2カ所以上の観光スポットを巡るなら断然お得に回ることができる。また、先ほどのシャトルバスにも一日乗車券が対応しているのもポイントだ。

なお、函館山展望台(山頂)までは、直接マイカーやレンタカーで行く方法もあるが、16時から21時までは混雑防止のため通行止め。また例年11月から4月までの冬季はバス、タクシー、マイカー、レンタカーは利用不可で、ロープウェイのみ利用できるため、できるだけ山麓駅からロープウェイを利用しよう。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・現在、函館山ロープウェイでは、お客様へマスクの着用をお願いしています。マスクを着用していない場合はロープウェイに搭乗できないため、ご注意ください。

※マスクをお持ちでない場合は、売店にて大人用・子供用各1枚50円にて販売しています。

・営業時間を短縮して運行しています。

取材・文=松本光範

<施設情報>

住所:北海道函館市元町19-7

アクセス:【電車】函館市電十字街駅から徒歩10分、JR函館駅からタクシーで約7分、シャトルバスで約11分またはバス「元町・ベイエリア周遊号」で約15分、ロープウェイ前下車すぐ【車】函館新道函館ICから15分

営業時間:ロープウェイ11:30~21:00(上り最終20:50)※15分間隔で運行

山麓ショップ11:00~17:00、山頂ショップ12:00~20:45、山頂レストラン「ジェノバ」11:30~20:30(LO20:00)※営業時間は天候などにより変更の場合あり

定休日:なし

駐車場:86台(200円/1時間、以降100円/30分)

料金:ロープウェイ往復大人(中学生以上)1500円、小人700円、0~2歳は無料、3歳以上の未就学児は大人1名につき1名無料、2名からは小人料金、障害者割引(要証明書提示)あり

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年10月時点の情報です。最新の開館状況などについては事前に公式サイトをご確認ください。

函館山から見る絶景