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アメリカの海岸でカヤックに乗り込みホエールウォッチングを楽しんでいた女性2人が、水面を泳いでいたクジラに危うく飲み込まれそうになるという事故が起こった。九死に一生を得たその瞬間をカメラが捉えており、『news.com.au』『CTB News』などが伝えている。

今月2日、リズ・コットリールさん(Liz Cottriel)とジュリー・マクソリーさん(Julie McSorley)はホエールウォッチングのために米カリフォルニア州アビラビーチを訪れていた。

クジラを間近に観察できるツアーに申し込んでいた2人は、同じカヤックに乗りこみ水面下を泳ぐクジラの姿を楽しんでいた。撮影された動画には周囲にもカヤックに乗ってホエールウォッチングを楽しむ人の姿が映っている。

穏やかに進んでいたこのホエールウォッチングだが、事態が一変した。リズさんとジュリーさんの真下を泳いでいたクジラが突然大きな口を開け、2人のカヤックめがけて飛び出してきたのだ。動画では2人は持っていたパドルごとクジラの口に挟まれて水中に引きずり込まれ、乗っていた黄色いカヤックも半分ほどクジラの口の中に入ってしまっていることが確認できる。

周囲の人は「えっ! 嘘でしょ?」と目の前で起きたことに唖然としており、動画の撮影者も衝撃の出来事に言葉を失ってしまっている。

動画には周囲の人が撮影したものの後に、2人が持っていたと思われるカメラの映像も映っている。穏やかだった海面に魚の群れが現れるやいなや、映像は2人の悲鳴とともに数秒の間大きく乱れ、その後に海面に出てきた様子が分かる。海面近くまで出てきた魚を目当てに大量の鳥が群がっている様子も見て取れる。

リズさんは当時のことを「クジラがジャンプして私たちの上に着地するかと思ったの。そしたら次の瞬間にはもう水の中にいたわ。クジラが目と鼻の先にいたのよ」と明かしている。

ジュリーさんは「はじめはこのエリアでホエールウォッチングをすることは安全だと思っていたけれど、徐々に海中を泳いでいた魚たちが水面の方に集まってきたので何かおかしいと感じたの。今でも当時を思い出してドキドキするわ」と話している。

2人はクジラに衝突されたあと、何とかカヤックに乗り海岸まで移動した。リズさんは「車でびしょ濡れになったTシャツを絞っていたら何匹か魚が出てきたわ」と笑いながら語った。

衝撃の体験をした2人だが、奇跡的にケガはなかったという。2人は「今度ホエールウォッチングをするときにはもうちょっと距離を取るようにするわ」とコメントしている。

画像は『New York Post 2020年11月3日付「Footage captures shocking moment whale nearly swallows two kayakers」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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