およそ6年かけて掘削したトンネルが貫通!

国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は2020年11月5日(木)、岐阜県福井県にまたがる国道417号冠山峠道路」の第2号トンネル(仮称)が貫通したと発表しました。

国道417号岐阜県大垣市から福井県南越前町までを南北に結ぶ道路です。このうち両県の境に位置する冠山峠の前後は細い林道が通じているものの国道は途切れています。冠山峠道路はこの分断区間をつなげる約7.8kmの道路です。2003(平成15)年度に事業化され、2008(平成20)年度に着工されています。

第2号トンネル(仮称)は岐阜県揖斐川町と福井県池田町を結ぶ長さ4834mのトンネルです。延長は冠山峠道路のおよそ6割を占めます。2014(平成26)年6月に福井県側から掘削を開始し、2020年11月4日(水)に貫通しました。設計速度は50km/hで、標準幅員は7.0m、2車線(片側1車線)で整備されます。

なお、冠山峠道路では2017(平成29)年7月に貫通している第1号トンネル(仮称、1238m)や橋の工事なども進んでいます。開通すると、中京圏北陸地方を結ぶ北陸道国道8号の迂回路になります。

中部地方の9県と名古屋市静岡市浜松市からなる中部圏開発整備地方協議会は、北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業する2022年度(予定)までの開通を国に要望しています。

岐阜側のトンネル坑内貫通後。2020年11月4日撮影(画像:国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所)。