俳優の森山未來が主演を務め、北村匠海勝地涼が共演する武正晴監督の最新作『アンダードッグ』より、シンガーソングライターの石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」のMVが解禁。MVは、今回初解禁となる本編映像や場面カットが満載されたものとなっている。

【動画】『アンダードッグ』石崎ひゅーい主題歌「Flowers」MV

 本作は、ボクシングの世界を舞台に、人生から見放された3匹の負け犬たちのドラマが交錯する不屈のLOSER映画。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で“かませ犬”として踏み台にされながらもはい上がろうともがく崖っぷちボクサー・末永晃を森山が演じる。また、過去に秘密を持ちながら将来を期待される若手ボクサー・大村龍太を北村、大物俳優の二世タレントで、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む芸人ボクサー・宮木瞬を勝地が演じている。劇場版と配信版が製作され、前後編構成の劇場版は、3人の男たちのドラマを中心に描かれる。

 MVは、「僕らは路上に咲く花 聞こえているなら返事を下さい 忙しない街のノイズに ぼやけていく夢を抱いて」という切ない歌声と、主人公の晃を捉えた映像からスタート。不格好ながらも懸命に咲こうともがく3人の男たちの姿と、彼らの心の叫びを代弁するかのような歌詞、そして背中を後押しする石崎ひゅーいの力強い歌声が共鳴し合い、観る者の胸に迫るエモーショナルな仕上がりとなっている。

 また映像には、先月解禁された予告映像では見ることのできなかった本編シーンや印象的な場面カットも満載。映像が進むにつれて、顔つきを変え、ヒートアップしていく男たちの姿とともに、映画への期待も膨らんでいくようなMVとなっている。

 主人公の晃を演じた森山は、本作について「“ハードボイルド”や“滅びの美学”が成立しない、今の時代だからこその地に足の着いたリアルな物語です」と説明し、「負け犬かませ犬と呼ばれながらも、いつかはこの世界から抜け出そうと思うものの、負け続ける。そんな生き方を選ばざるを得なかった人たちが、自分は負け犬であると認め、受け入れることで新たな人生を始める。ボクシングのように重心を下に置いた、心に響く映画だと思います」と物語の魅力を熱く語っている。果たして、どん底に堕ちた男たちは「Flowers」のタイトルのように、リングの上で光を浴び、咲き誇ることができるのか。その運命の行方を、スクリーンで見届けたい。

 映画『アンダードッグ』は、11月27日より[前編・後編]同日公開。配信版『アンダードッグ』は、ABEMAプレミアムにて2021年1月1日より配信開始。

映画『アンダードッグ』メイン画像(左から)北村匠海、森山未來、勝地涼 (C)2020「アンダードッグ」製作委員会