天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会の3回戦10月28日11月11日に行われた。

 節目の100回目を迎えた今季の天皇杯は、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けて、大会方式を大幅に変更。元来88チーム出場だったところを52チームに絞っており、3回戦は2回戦を勝ち上がった16チームが出場した。

 1回戦、2回戦を劇的な勝利で勝ち上がってきた東京武蔵野シティFC東京都)は、2回戦で横浜桐蔭大学(神奈川県)に競り勝った筑波大学茨城県)と対戦。スコアレスで折り返すと、武蔵野は49分にセットプレーから先制する。しかし、筑波大は84分に追いつき、試合は延長戦に突入する。武蔵野は97分に勝ち越したものの、筑波大は103分に再び試合を振り出しに戻す。そして延長後半アディショナルタイム1分、筑波大はゴール前での混戦からDF三浦雅人が押し込んで逆転に成功。試合はこのまま終了し、激闘を制した筑波大が4回戦に進出した。

 アルテリーヴ和歌山和歌山県)とFC TIAMO枚方(大阪府)の一戦は、枚方が53分までに2点を先行する展開となる。だが、和歌山は68分に相手のオウンゴールで1点を返すと、70分に追いつき、試合は延長戦に突入。そして109分、和歌山はMF林祥太の放ったミドルシュートがネットを揺らして逆転に成功。試合はこのまま終了し、2点のビハインドをひっくり返した和歌山が4回戦に駒を進めた。

 11月11日は、高知ユナイテッドSCとFC徳島の“四国対決”が行われた。試合はFC徳島が7分に先制したが、高知は前半終了間際に試合を振り出しに戻す。76分には高知が逆転に成功し、試合はそのまま終了。高知が4回戦へと進出した。

 3回戦の結果は以下の通り。なお、4回戦以降の組み合わせ抽選会はこの後行われる予定だ。

◆■天皇杯2回戦の結果

富士大学(岩手県) 1-2 ラインメール青森青森県
筑波大学茨城県) 3-2 東京武蔵野シティFC東京都
新潟医療福祉大学新潟県) 0-2 福井ユナイテッドFC(福井県
Honda FC(アマチュアシード) 1-0  FCマルヤス岡崎愛知県
アルテリーヴ和歌山和歌山県) 3-2 FC TIAMO枚方(大阪府
福山シティFC(広島県) 2-0 三菱水島FC岡山県
高知ユナイテッドSC高知県) 2-1 FC徳島(徳島県
鹿屋体育大学(鹿児島県) 1-2 ヴェルスパ大分大分県

◆■4回戦以降の日程

▼4回戦
12月12日(土)、12月13日(日)

▼5回戦
12月20日(日)

▼準々決勝
12月23日(水)
J2リーグJ3リーグから各1チーム出場

▼準決勝
12月27日(日)
J1リーグから2チーム出場

▼決勝
2021年1月1日(金・祝)

天皇杯の3回戦が行われた(写真はアルテリーヴォ和歌山) [写真]=JFA/PR