
前宮崎県知事の東国原英夫氏は2011年7月2日、BSジャパンの「勝間和代#デキビジ」の収録で、ことし1月に宮崎県知事を任期満了で退任し、4月の東京都知事選に立候補した経緯について語った。東国原氏は口蹄疫問題の際、宮崎県議会から「『国と対立すると宮崎のためにならないから、(知事を)辞めていただきたい』と言われた」というエピソードを明かした。
東国原氏は2007年に宮崎県知事に就任。当初から県議会と対立しつつ、「どげんかせんといかん」をキャッチフレーズに、県内行政の改革や宮崎の特産物のアピールに尽力した。2011年1月に県知事の任期が終了し、4月の東京都知事選に出馬したが、現職の石原慎太郎知事に敗れていた。
「国と地方は対等じゃない」と主張する東国原氏。その意見に対し、司会の勝間和代氏が「国政ではなく、都政(を選択・出馬)だったのはなぜか」と質問すると、東国原氏は「口蹄疫の時、地方と国の役割(の差)はあまりにも理不尽だった」とした上で、
「例えば、『(牛の)全頭殺処分を早い段階でやる』と(国に)言ったら、法律にないので『それをおやりになるんだったら、地方の権限、県の権限と財源でおやりなさい』と言われた。できるわけがない。それについて、さらに細かいことがあって、時の農水大臣と対立していた」
と当時を振り返り、さらに
「議会から、『国と対立している宮崎県知事なんか歴代初めてだ。国と対立すると宮崎のためにならないから、辞めていただきたい』と言われた。だったら、辞めます」
と語った。さらに東国原氏は、
「僕がいて、国と戦って、宮崎県のためにならないのであれば・・・。僕は対等に戦って地方分権を勝ち取っていこうと思っているので、宮崎からそれはちょっとできないなと。じゃあ、これができるのはどこだと。(それが)東京都だった」
と東京都知事選に出馬した理由を語った。
(山下真史)
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