11月12日、人気テレビシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」の製作や、『ヒート』(95)、監督賞ほかアカデミー賞7部門にノミネートされた『インサイダー』(99)や『コラテラル』(04)の監督を務めたマイケル・マン監督が、東京を舞台にした新作連続テレビドラマ「TOKYO VICE」を引っ提げ、小池百合子都知事を表敬訪問した。

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出席者は、小池都知事、マイケル・マン監督、エグゼクティブ・プロデューサーのジョン・レッシャー、ロケーション・スーパーバイザーのジャニス・ポーリー。レッシャーは、プロデューサーを務めた『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)でアカデミー賞作品賞を受賞、ポーリーは、公開中の『TENET テネット』(20)でもロケーション・スーパーバイザーを務めている人物だ。

「TOKYO VICE」は、総製作費約8000万ドル(約88億円)をかけて製作する全8話の連続ドラマシリーズ。出演キャストは、主演に次世代ハリウッドスターとの呼び声が高いアンセル・エルゴートが決定、日本からは渡辺謙や菊地凛子の出演が決定しており、今月下旬より新宿・渋谷・六本木などで撮影を実施予定だ。

マン監督は「『TOKYO VICE』を世界で最もエキサイティングな街・東京で撮影できることを楽しみにしております。設定は90年代の東京。東京を世界に紹介できるような作品を提供することで、世界の人々にもっとこの場所を知っていただきたいですし、日本にとってもプラスになることを願っています」と挨拶。

また、レッシャーは「『TOKYO VICE』は、東京に向けたラブレターだと思っています。メインキャラクターは東京です。私は、原作が出た頃からこのプロジェクトに関わっているのですが、当初映画にする予定だったものが、現在は8話のドラマという形になりました。海外の作品を日本で撮るときは東京で撮影せずに、地方で撮って“東京のふりをする”ことが多いのですが(笑)、今回は強い思いで東京で撮影します」と、撮影裏話も披露した。

そして、小池都知事は「ようこそ、日本にいらっしゃいました」と笑顔を見せ、「マイアミ・バイスでワクワクしたことを覚えていますが、今回は監督が東京をベースに作品を作られるということで、大変光栄でありますし、世界に東京を知っていただく良いチャンスだと思っています。東京はオールドとニューが混在している場所。すばらしいシューティングができるよう東京都としてもさまざまなお手伝いできればと思います」と撮影を歓迎した。

取材・文/平井あゆみ

ロケーション・スーパーバイザーのジャニス・ポーリー、エグゼクティブ・プロデューサーのジョン・レッシャー、マイケル・マン監督、小池百合子都知事(左から)