霊柩車に遺体を乗せたままマクドナルドで購入したハンバーガーを食べるスタッフを目撃した女性が、Facebookに画像を添えて「不謹慎だ!」と訴えた。しかし実は病気が理由でやむなく車内で食事を摂らざるを得なかったこのスタッフに多くの人は理解を示しており、女性の怒りは空回りしているようだ。『The Sun』『LADbible』などが伝えている。

ケントボートン・モンチェルシー在住のデボラ・カーライルさん(Deborah Carlisle、57)は、同州アイルフォード近くのマクドナルドの駐車場で購入したハンバーガーを霊柩車の中で食べるスタッフを目撃した。この霊柩車には遺体が入った棺が積み込まれており、搬送の途中だった。

怒りを爆発させたデボラさんは、その様子を撮影し自身のFacebookに「敬意が無さすぎるわ。この会社のスタッフは棺を積んだ霊柩車をマクドナルドの駐車場に停車させ、ハンバーガーを買っていたの。周りの人は唖然としていたわ。そして本当にハンバーガーを食べるのか確認するために待っていたら、むしゃむしゃ食べ始めたの。彼に『失礼にもほどがある。何をしているか分かっているの?』と伝えたら、逃げるようにして去っていったわ」と投稿し、葬儀会社のURLと車のナンバーも公開した。

葬儀会社にクレームの電話をしたデボラさんは、「彼らは葬儀代を返金するべき。もし身内の葬儀でこんなことが起きたらどう思います? あまりにショックな出来事で一日中泣いていたわ。本当に最低よ」と怒りが収まらない。

このたび問題になった葬儀会社「Indian Funeral Directors」の責任者サンジェイ・シャーさん(Sanjay Shah)は「デボラさんは何度もクレームの電話をかけてきて大騒ぎしていますが、遺族側は『返金だなんてとんでもない』と笑っていますよ」と明かし、このように話している。

「私達は31年間、誇りを持って仕事をしてきました。今回のスタッフ2人は朝5時に起きて霊柩車を綺麗にし、棺を積み込むなどの作業をしています。ご遺族のところにいち早くお届けするために、交通渋滞も考えて早くから行動しているのです。」

「スタッフの1人が糖尿病を抱えており、血糖値を安定させる必要がありました。そのため故人の息子さんに『搬送の途中に食事を摂っても大丈夫ですか』と尋ねると『近くにマクドナルドがあるのでそちらでどうですか? 食事を終えてからで大丈夫ですよ』と快く承諾してくれました。デボラさんの行動は本当に余計なお世話です。」

この回答を聞いたデボラさんは「それでも今回のことは本当に最低なことよ。スタッフがどんなタイプの糖尿病を患っているのか知らないけど、血糖値を安定させるためにいつ食事を摂ればいいかなんて知っているはず。私の友人も糖尿病だけどちゃんと血糖値をコントロールしているわ。サンドウィッチでも買ってこっそり食べるか、マクドナルドで買うにしても路地裏で食べればいいじゃない」と納得がいかない様子だ。

なおこのニュースを知った人たちからは「葬儀会社が正しいね。お節介が過ぎているよ」「この女性はちょっと騒ぎすぎだ」「こんなクレーマーが近くにいたら嫌になっちゃうね」「誰も気にしないと思うけど」など葬儀会社を擁護するコメントが多数寄せられている。

画像は『The Sun 2020年11月12日付「‘DISRESPECTFUL’ Undertakers stopped to grab McDonald’s with dead body inside hearse as onlooker ‘couldn’t believe what they were seeing’」(Credit: Kennedy News/Deborah Carlisle/Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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