バラク・オバマ大統領の待望の回顧録が今月17日に出版される。同著を「妻と娘達に捧げる」としたオバマ氏は14日にInstagramを更新。懐かしの家族写真を公開するととともに、“マイホームパパ”ぶりがうかがえるホワイトハウス時代のマイルールを明かした。

今月17日に出版最大手「ペンギン・ランダムハウス」の子会社クラウン・パブリッシング・グループ」より回顧録を出版するバラク・オバマ第44代米大統領「約束の地」を意味する『A PROMISED LAND』のタイトルがついた同著はVol.1、Vol.2の2部構成になっており、今月はVol.1がリリースされる。オバマ氏は同著の執筆に数年間を費やしたとされ、大統領就任中に経験した様々な政治的出来事に触れるとともに、ミシェル夫人との結婚生活などパーソナルな部分にも深く切り込んだ内容になっているという。

768ページにもおよぶ大作の出版を間近に控えた14日には、オバマ氏が自身のInstagramを更新。ミシェル夫人、長女マリアさん、次女サーシャさんとの懐かしい家族写真と『A PROMISED LAND』の献辞ページの写真を公開した。Instagramには長文のコメントも綴られており、冒頭には

「私自身の父親は幼少期にはほぼ不在でした。その事実は私が理想の父親像を描く際に影響を及ぼしました。」

とある。そして長女マリアさんが誕生した時のことを振り返りながら、自分は「子供達の成長に深く関わり、常に愛情をたっぷり注ぎ、そしてどんな時も子供を優先する」父親になることを誓った―と明かしている。その後マリアさんが10歳、サーシャさんが7歳の時に第44代米大統領に就任し、ファーストレディとなったミシェル夫人とともに一家でホワイトハウスに引越したのだった。リーマンショック直後に初の黒人大統領となったオバマ氏は世界中の注目を集めるなか、アメリカ経済の立て直しなどに奔走した。

しかしそんな多忙な中でも、父親になった際に自身と交わした誓いは決して忘れることはなかったようで、“キッズ・ファースト”・“ファミリー・ファースト”のオバマ氏は毎晩6時半までには仕事を切り上げ、ミシェル夫人、マリアさんサーシャさんとともに夕食をとるように努めていたという。どんなに仕事が立て込んでいても「美味しい食事に舌鼓を打ちながら、お互いの近況を報告し合うようにしていた」というオバマ氏。22歳と19歳という年頃の娘を持つ父親となった現在は、

「聡明で強く、思いやりのある女性へと成長を遂げる過程を見届けることができたのは、我が人生最大の喜びです。」

と娘達の成長を誇らしく語っており、同時に

ミシェルや娘達とともに過ごす空間こそが、私にとって世界で一番幸せな場所であるということを日々実感させてもらっています。」

と家族への愛情を吐露している。

著書『A PROMISED LAND』を3人に捧げたのもそんなかけがえのない家族への感謝の気持ちの表れのようで、同著の献辞ページには愛する家族に向けて次のような言葉が記されている。

ミシェル 私の愛、そして人生のパートナー」
「マリア&サーシャ 君達のまばゆい光が、すべての物事に輝きを与えてくれる」

『A PROMISED LAND』はハードカバー、デジタル版、オーディオブック、CDと様々なフォーマットにてスペイン語アラビア語ベトナム語など25の言語に翻訳され世界中で出版される予定だ。

画像は『Barack Obama 2020年11月14日付Instagram「The fact that my own father was largely absent from my childhood helped shape my ideas about the kind of father I intended to be.」、2020年9月17日付Instagram「There’s no feeling like finishing a book, and I’m proud of this one.」』『Michelle Obama 2019年11月27日付Instagram「From our family to yours, #HappyThanksgiving!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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