謎の仮想少女グループの十五少女が、無機質に整えられたビートに、宙にぶらんと浮いたままの不確定な想いを可聴化した、ピアノが美しいメランコリックな楽曲「逃避行」を、11月14日にリリースした。

【写真を見る】謎の仮想少女グループの十五少女がをリリースした「逃避行」ジャケット

このグループは、伊田知リン、秋子ナミ、秋子エミ、牛林ウタ、竹虎レオナ、卯都木シスイ、辰見アクア、巳叉メメ、馬場園カコ、未森エリカ、猿飼サキ、白鳥アリス、戌井ラブリ、猪野アン、猫山シヲンの15人の仮想少女で結成されたこと以外、現時点で明らかになっているのは15人の「声」のみで、すべてがベールに包まれている。

彼女達が歌うのは、大げさなメッセージでも、理想的な愛でもなく、多感な時期をふつうに生きる、十代の誰しもが感じる「言いようのない不安」や「行き場のない焦燥」など、誰かの日常に確かに存在する「機微」に寄りそった“ミクロミュージック”だ。

今回、各配信サイトにて、全員歌唱バージョンと同時に、15人分の独唱バージョンもリリースされている。

それぞれの仮想少女が、十人十色の感性で歌うことで、聴く人の歌詞解釈やアウトロ(楽曲の終わりの部分、終奏)で得る余韻などが異なる、不思議な取り組みを行っている。

楽曲「逃避行」をリリースした謎の仮想少女グループの十五少女