主人公・テルオに向けられた愛情がいつしか狂気へと変貌する、そんな女性たちを描くマンガ「ヤバい美女」シリーズ。今回はデートを重ねるうち、彼と同じものを身に着けようとする欲求が暴走し、最終的にテルオそのものに「同化」してしまった女性をご紹介。

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 主人公テルオは、ショートカットが似合う藤子さんとデート中。彼女は、テルオと同じ時計を買ったと話してくれます。「距離が縮まった気がしてうれしいんです」と藤子さん。こんなに自分を思ってくれるなんてと、テルオは感動をおぼえます。そして、1週間後のデート。待ち合わせ場所に現れた彼女は……。

 なんとテルオと同じ髪形、同じバッグ、同じ服装だったのです。驚くテルオに藤子さんは好きが高じて「あなた以上にテルオになりたい」と告白するのでした。

 いやいや、これじゃさすがに一緒に歩くのが恥ずかしいと正直に伝えると、彼女は「大丈夫」と笑顔。「それぞれテルオとして歩んでいきましょう」。相手と同じ物を身に着けたいが思いからドッペルゲンガーが誕生した瞬間でした。同化(どうか)しちまってるぜ!

 ヤバい美女のなかには、甘え上手で男を虜(とりこ)にしてしまう人も。テルオがまた別の女性とデートしたときのこと。そろそろ終電ということで帰ろうとすると、彼女は頬を紅く染めて「もう少し一緒にいたい」と言い出します。なんだかすてきな流れを予感したテルオは、「僕もそう思っていました」と即答。

 すると彼女は、ガチャリと2人の腕に手錠をかけると、カギを飲み込んでしまいます。「これでずっと一緒にいられますね」と彼女。そう。文字通りテルオを虜にしてしまったのでした。こえーよ。

 今度はレイコさんとデートすることになったテルオ。藤子さんとはまたタイプの違う女性のようです。「終電まで一緒にいてもいいですか?」。なんだか2人はいい雰囲気です。と、そこへ木刀を持ったヤンキー女子が現れたかとおもいきや、彼女に訴えます。「サキコ元総長! 大変です!」。え? この人、レイコさんだけど?

 彼女は「知らねぇよ」「わたしはもう普通の女の子に戻るって決めたんだ」と突っぱねますが、ヤンキーは涙ながらに訴えます。「仲間がさらわれたんです!」。もう元総長であるサキコに頼るほかないのだと。しばし考え込むレイコさんでしたが。

 「ったく、しょうがねぇな」と木刀を手に取るや「案内しな!」と、後輩のために敵チームとのバトルに旅立つのでした。そして、ひとり残されるテルオ。そっちの意味で「ヤバい」美女だったのか……。

 2人の距離が近すぎる恋愛は、どうにかなってしまうほどにクレイジー。だけど、相手のことを何も知らない恋は突拍子もないかたちで終わりを迎える。「ヤバい美女」はそんな大切なことも教えてくれるのでした(適当)。

 「ヤバい美女」シリーズSNSを中心に展開されている漫画シリーズ。作者のそろそろ谷川さんは、世の中の理不尽に耐え続けるOLを描く「耐え子の日常」など、ギャグマンガを多数手掛けています。

彼氏困惑