明治安田生命J1リーグ第28節の名古屋グランパス(3位/勝ち点52)vs湘南ベルマーレ(16位/勝ち点23)が21日に豊田スタジアムで行われ、ホームの名古屋が3-1で勝利した。

直近5試合で3勝1分け1敗と好調の名古屋は、前節は試合終了間際のマテウスのゴールでFC東京を下して3位へ浮上した。1試合消化の少ない2位のガンバ大阪プレッシャーを与えつつ、4位以下との差を広げるためにも是が非でも連勝したい今節は、FC東京都同じスタメンで挑んだ。

対する湘南は、前節のヴィッセル神戸戦を2-0で制し無失点3連勝とこちらも好調。ここ5試合無敗で、あと1勝でJ1リーグ通算150勝を達成する。スタメンは神戸戦から2名変更し、田中と金子に代えて坂、中川を起用した。

試合は湘南ペースの立ち上がりとなったが、先制したのはホームの名古屋だった。11分、相手がカウンターへ移行しようとしたところを素早く奪い返したマテウスは、敵陣中央から迷わず左足を一閃。ブレ球の強烈なミドルシュートが、弾き返そうとしたGK谷の手をすり抜けてネットに突き刺さった。

出鼻を挫かれた湘南だったがすぐさま反撃に出る。17分の左CK、ファーサイドで坂が頭で合わせたボールは味方に当たってしまうが、坂はそのこぼれ球にすぐに反応し、高く跳ね上がったボールをもう一度ヘディングシュート。これがGKランゲラックやDFの頭上を抜けてゴールに吸い込まれた。

追い付かれた名古屋は29分に左CKからチャンス。ショートコーナーの流れから入ったクロスが抜けてくると、ボックス右で待っていた前田が胸トラップからシュートを放つが、ゴール上部に逸れてしまった。その後、両者ともにゴールチャンスは生まれず同点のまま試合を折り返した。

後半開始早々には湘南が攻め入る。46分、フィールド中央で中川がボールを奪って一気にカウンター。右サイドの茨田へ展開しクロスを送る。これに指宿が飛び込み頭で合わせるも枠を捉えられなかった。

いきなり肝を冷やし名古屋だったが51分、吉田のパスをボックス手前で収めた前田の横パスを、阿部が正確なシュートでゴール右へ流し込み再び勝ち越しに成功。さらに、56分には稲垣がフィールド中央でボールを奪ってカウンターを仕掛けると、ボックス左からファーサイドに送られたマテウスのクロスを、20日に第一子が誕生したばかりガブリエルシャビエルがジャンピングボレーで叩き込み、息子へ捧げる嬉しいバースデーゴールを挙げた。

これで一気に余裕が生まれたホームチームは、71分にもガブリエルシャビエルが湘南ゴールを脅かす。米本のスルーパスでボックス左に抜け出すが、シュートはGK谷の足に阻まれた。

2点ビハインドの湘南は80分に途中出場の選手がチャンスメイク。フィールド中央右からゴール方向へ縦パスが入ると、これをスルーした古林の背後の岩崎がワンタッチでポストプレー。パスを受けた古林はボックス手前からダイレクトシュートを狙ったが、GKランゲラックの正面に。試合終了間際には、左サイドの畑のクロスに古林が飛び込むも、ヘディングシュートはわずかにゴール左に逸れてしまった。

そして、試合は3-1で名古屋が勝利。22日に試合を控えるG大阪を得失点差で上回り、暫定2位へ浮上した。一方、J1通算150勝目はお預けとなった湘南は6試合ぶり黒星となった。

名古屋グランパス 3-1 湘南ベルマーレ
名古屋
マテウス(前11)
阿部浩之(後6)
ガブリエルシャビエル(後11)
【湘南】
坂圭祐(前17)

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