
カブトエビという水中生物が、農業界隈で人気上昇中の模様です。カブトエビは「田の草取り虫」と呼ばれ、水田の雑草を食べてくれるほか、泥を巻き上げて泳ぎ回るので水が濁って光が遮られ、雑草の生育を抑えてくれるのだそうで、「カブトエビ農法」により、除草剤をやめてクリーンな有機農法のコメを作ろうという動きが活発化しているようです。
カブトエビは恐竜の時代・ジュラ紀にあたる2~3億年前に出現したといわれ,カブトガニとならんで「生きた化石」と言われているほどの地球生物の重鎮。大きさ2~3センチほどの甲殻類で、現在世界に4種類、日本にはアメリカカブトエビなど3種類が生息していて、かつては東北から九州の水田で普通に見られたが、農薬が盛んに使われるようになり、最近ではあまり姿を見せなくなったようです。【人気上昇中!カブトエビ、有機農法の新たな担い手に】
カブトガニ農法は、「卵が孵化(ふか)し、繁殖すれば何も手間がいらない」「労力が少なく、多角経営に取り組むことができる」と農家や研究者たちはカブトガニに熱い期待を寄せているそうなのですが、問題はカブトエビの生態が完全には解明されていないこと。水田で飼育しても孵化率は約10%と低いそうで、農薬にはめっぽう弱くコロリといってしまいますし、繁殖させるには水温27~28度を保ち、卵ですごす冬は土を乾燥させ、土壌に有機物を含ませることが重要なのだとか。
とはいえ、生態が完全に解明されていないカブトムシが人間の手により大量発生した場合には、新たなる天敵が現れ、生態系がどんだけ変化してしまうんだろうという不安はありますが、食の安全が叫ばれる昨今、農薬に弱いカブトエビがすむ水田のコメは、「安全」の保証付。日本生まれの新農法に、「究極の除草法」と関係者の期待は大きいそうです。
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