代替テキスト
チャーリ(左)とディクシー(右)のダメリオ姉妹(写真:Charles Sykes/Invision/AP/アフロ

TikTokで最大のフォロワー数を誇る16歳のチャーリ・ダメリオ。昨年6月にダンス動画の投稿を始めてからわずか1年で400万ドルを稼ぐ大物インフルエンサーとなり、今月23日についにフォロワーがTikTok史上初の1億人に到達した。しかし、その直前にフォロワー数が激減する炎上騒ぎがあった。

きっかけとなったのは、「Dinner With the D’Amelio’s(ダメリオ家と晩ごはんを)」というシリーズの1本目の動画だった。これはチャーリと姉のディクシー(19)、そして両親が囲む食卓にゲストを迎えて、プライベートシェフが作るディナーを共に楽しむというもの。初回はメイクアップ動画が人気のYouTuber、ジェームズ・チャールズがゲストとして招かれ、会食は和やかに進んでいた。

しかし、ディクシーが料理の中のものをギョッとした顔でつまみ上げてから不穏な空気が漂い始めた。「これ何なの?」と聞かれたシェフが「カタツムリだよ」答えると、ディクシーは「ハアー? マジで?」と体をのけぞらせる。シェフが「これは定番のパエリアで、カタツムリは幸運のしるしなんだよ」と説明すると、ディクシーは「オエー!」と大袈裟に騒ぎながらカタツムリを口へ。母親は「ちょっとやめてよ」と顔を背け、チャーリも眉間に皺を寄せた。「うーん、おいしい……」と言いかけて、ディクシーは背を向けてその場で嘔吐したのだ。

席を立ち、中庭で嘔吐する姉を見ながら、チャーリは白けた顔で「ディノナゲット(恐竜の形をしたチキンナゲット)ある?」と冷凍食品を要求。

この姉妹の言動は、「何様なんだ」「尊大にもほどがある」「感じ悪いなんてもんじゃない」と大炎上。この料理をつくったシェフは食の専門テレビ局「フード・ネットワーク」でも紹介され、アリゾナ料理で殿堂入りも果たしている人物だっただけに、全く敬意を欠いた姉妹の態度は大いに反感を買った。

この動画が公開されて以降、約9,940万人いたフォロワーは100万人減り、チャーリは脅迫めいた誹謗中傷を受け続けているという。「本当に、本当にめちゃくちゃひどいメッセージが送られてきてる。自殺しろみたいなこと。私だって人間なんだよ。その事実を軽視しないでほしい。全部誤解から起こったことなの。これはよくないことだと思ってるし、これが今私がいるコミュニティの姿なのだとしたら、もう辞めてしまいたい」と涙ながらにInstagramのライブで訴えた。

しかしその後、フォロワー数は急激に回復し、1億人の大台を突破。TikTokはこれを記念し、チャーリの名前でアメリカのダンス教育を振興する団体「American Dance Movement」に10万ドルを寄付することを発表した。