自転車なのに、自転車ではありませんでした。

2020年12月1日(火)、道路交通法の一部が改正され、従来は軽車両に区分されていた4輪以上の自転車が「普通自転車」に仲間入りします。

同法は「普通自転車」について、「車体の大きさ及び構造が内閣府令で定める基準に適合する2輪又は3輪の自転車で、他の車両を牽引していないもの」(第63条の3)と定めていますが、今回の改正で「2輪又は3輪の」の部分が削除されます。これにより、4輪以上の自転車も、法令における「普通自転車」に仲間入りするのです。

普通自転車は、「自転車通行可」といった標識などにより通行が認められている場合や、自転車の運転者が70歳以上(高齢者)や13歳未満(児童、幼児など)の場合などは、歩道を通行することが可能です(第63条の4)。

4輪以上の自転車は、従来は「軽車両」扱いで、ゆえに歩道の通行も認められていませんでしたが、道交法の一部改正により「普通自転車」の扱いとなり、条件を満たせば歩道の通行も認められるようになります。

国内初の電動アシスト4輪自転車「けんきゃくん」を開発した協栄製作所は、この道交法一部改正を商機と捉え、数量限定のプレゼントキャンペーンを12月から展開。背もたれ付きサドルへのグレードアップや、高齢者の利用を想定し運転経歴証明書の提示者に自転車カバーをプレゼントするなどの取り組みを始める予定です(なくなり次第終了)。

「けんきゃくん」は低重心設計の4輪自転車で「抜群の安定感」(協栄製作所)とのこと。充電時間は約2時間、走行可能距離は約25km(平坦路)で、本体希望小売価格は27万7500円(税別)です。

道路交通法の一部改正により、4輪以上の自転車が「普通自転車」扱いに。画像は国内初の電動アシスト4輪自転車「けんきゃくん」(画像:協栄製作所)。