【東京株式市場】 2020年11月26日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、中小型株も買われてTOPIXは5日続伸

2020年11月26日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 26,537円(+240円、+0.9%) 3日続伸

  • TOPIX 1,778.2(+10.5、+0.6%) 5日続伸

  • 東証マザーズ株価指数 1,204.2(+4.7、+0.4%) 小反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,299、値下がり銘柄数:791、変わらず:88

  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13

  • 年初来高値更新銘柄数:88、年初来安値更新銘柄数:16

東証1部の出来高は11億6,400万株、売買代金は2兆4,792億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

コロナ感染第3波襲来が本格化した中、新たなニュースに乏しく、感謝祭で外国人投資家の参加者が少なかった(米国市場が休場)ことなどから、模様眺めムードが強まりました。それでも一部投資家の買い意欲は強く、売買代金は2兆5,000億円レベルを確保しています。

そのような中、日経平均株価は堅調に推移し、これで3日続伸となりました。また、終値ベースでは29年7カ月ぶりに26,500円台を回復しています。取引時間中の高値は26,560円(+264円)、安値は26,255円(▲41円)となり、値幅(高値と安値の差)は約305円でした。

なお、TOPIXも同じような値動きで5日続伸となりましたが、日経平均株価同様に、取引時間中の年初来高値更新はなりませんでした。

東証マザーズ株価指数は小反発、売買代金は連日で2,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は6,745万株、売買代金は1,449億円となり、いずれも前日より減少しました。

売買代金は151日連続で1,000億円を超えましたが、連日で2,000億円を割り込むなど、個人投資家の様子見スタンスが強まっています。特に、出来高は4月6日以来の約7カ月半ぶりの低水準に止まりました。

なお、株価指数は小反発で終値も1,200ポイントに回復しています。ただ、積極的な売買がなかったことで、目立った値動きにはなりませんでした。

村田製作所が実質11連騰で年初来高値更新、ココカラファインなどDS株が値を上げる

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

ハイテク株では、東京エレクトロン、日本電産(6594)、オムロン(6645)、HOYA(7741)などが上場来高値を更新し、5G関連で注目の村田製作所(6981)は怒涛の11連騰となりました(注:変わらずの1日を含む)。

また、飲食店への営業時間短縮要請が本格化したことで、家庭内での“内食”需要が高まるとの見方から、スーパー株ではイオン(8267)が堅調に推移し、販売している食料品の質も徐々に改善している業務スーパーの神戸物産(3038)は+5%高に迫る高値引けとなっています。

さらに、時短要請で外食株が総じて大きく売られる中、前日に株主優待制度の拡充(食事券の増額など)を発表した大戸屋ホールディングス(2705)に個人投資家の買いが殺到し、一時+20%高の爆騰(ストップ高)となりましたが、その後は売りに押されて終値は+10%弱高でした。

その他では、香港の大手ヘッジファンドが株式を大量保有していることが明らかになったココカラファイン3098)が一時+7%超高へ急騰し、他のドラッグストア株にも思惑買いが入り、マツモトキヨシホールディングス(3088)とサンドラッグ(9989)は連日の年初来高値更新となりました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • テルモ(4543)

  • アステラス製薬(4503)

  • ホンダ(7267)

一昨日の無責任な竹中発言後に急騰していた日本航空(9201)が、公募増資の受け渡しという需給要因も重なって一時▲9%安の急落となり、終値も▲8%安となりました。

また、前日は総じて買われた自動車株が反落となり、ホンダ日産自動車7201)、SUBARU7270)などが大きく値を下げています。

さらに、コロナ第3波襲来で小売り株も概ね下落し、前日急落した西松屋チェーン(7545)が大幅続落となり、高島屋(8233)や三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株も軟調な値動きとなりました。

その他では、外食株も冴えない値動きとなり、ワタミ(7522)やロイヤルホールディングス(8179)が大幅続落となったことが目を引きました。