SNSで注目を集めることに夢中になり、危険が伴う状況の中での自撮りもためらわない若者が増えているが、このほどアメリカで走行中の車の窓から身を乗り出したことで13歳の少女が事故死した。警察では少女が自撮りに夢中になっていたことを視野に入れて捜査を進めているという。『New York Post』『Mirror』などが伝えている。

米インディアナレイククラウン・ポイント付近の路上で今月21日の午後8時頃、自動車事故により13歳のケリー・ヒュームさん(Kelly Hume)が死亡した。

ケリーさんは18歳の姉が運転する車に同乗しており、急勾配の下り坂に差しかかった際に窓から身を乗り出した。その瞬間、彼女は道路脇の電柱にぶつかって車から投げ出されてしまったという。

レイク郡保安官事務所の交通部門によると、車は下り坂ということもありスピードがかなり出ていたようで、ケリーさんは激しい鈍的外傷を受けて亡くなってしまったそうだ。

同保安官事務所では、ケリーさんが窓から身を乗り出した際にスマートフォンで自撮りをしていた可能性を視野に入れて、さらに捜査する予定とのことだ。

亡くなったケリーさんは両親と3人のきょうだいに囲まれて育ち、学校では友人とバレーボールをしたり絵を描いたりとごく普通の13歳の少女だったようだ。彼女の葬儀は今月28日にしめやかに執り行われた。

ちなみに昨年、医学誌「ジャーナル・オブ・ファミリー・メディシン・アンド・プライマリー・ケア(Journal of Family Medicine and Primary Care)」の報告によると、2011年10月から2017年11月の6年間で自撮りが原因で亡くなった人は全世界で259人だったという。死因は主に水死、衝突、落下、発砲事故とのことだ。

このデータの死因を裏付けるように、2017年にはアメリカで鉄橋のアーチを自撮りのために歩いていた女性が転落して怪我をしており、2018年にはパナマの高層マンション27階のバルコニーで自撮り中の女性が転落死していた。

画像は『New York Post 2020年11月24日付「Indiana girl dies after sticking head out of car window, striking utility pole」(Christopher Sadowski)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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