サッカープレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラストパスが脚光を浴びるべき場合もある。今回の企画『Best Assist』(最高のアシスト)では、これまでに生まれた素晴らしいアシストを紹介していく。

今回は元スペイン代表MFグティ氏がレアル・マドリーで決めたアシストだ。


レアル・マドリーユース出身のグティ氏は、1996年にファーストチームに昇格すると、世界中のスーパースターが集まるチームの中でも生え抜きのMFとして活躍。天才的なビジョンから繰り出されるパスから“時を止める男”の異名を取った。

キャリアを通して美しいアシストを多く記録したグティ氏だが、2004年11月28日に行われたラ・リーガ第13節のレバンテ戦では美しいドリブルから見事なアシストを記録している。

4-0とマドリー大量リードの87分、センターサークル内でボールを持ったグティは、ボールを宙に浮かせると、進路を塞ぐ相手選手2人のちょうど間を抜き、ドリブル突破。後ろからプレスに来た相手には、ヒールを使ったターンで華麗にかわすと、前線に走り出すFWマイケル・オーウェンにスルーパスを送る。ボックス内でパスを受けたオーウェンが、冷静にゴールを決め、止めを刺す5点目を挙げた。

試合はレバンテから大量5点を奪ったマドリーが5-0で勝利している。

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