世界一の人口を抱える中国。障がいを抱えながら生きる人も少なくなく、その数は8500万人とも1億人ともいわれる。最近では中国もバリアフリーの普及を心がけているようだが、まだまだ及ばない点が多く、障がい者に優しい社会からは程遠いと言わざるを得ない。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本のバリアフリーの取り組みについて紹介する動画を配信した。

 日本在住の中国人だという撮影者が紹介したのは「乗降補助」サービスだ。これは、例えば駅で車いすを利用する乗客が電車の乗降時に、駅員がスロープ板を使って乗降を補助するサービスだと説明。実際にこのサービスを利用している乗客の様子を映像と共に伝えた。

 また、電車の車両には車いす専用のスペースがあることや、通勤などで利用する場合は、あらかじめ時刻を駅員に伝えておくことで毎回乗降補助のサービスを利用できると、日本が中国に比べていかに障がい者に優しい社会であるかを強調した。

 このサービスは、電車だけでなくバスにもあると紹介。バスの場合は運転手が「乗降補助」をしてくれ、車内は座席を畳んで車いす利用者のためのスペースを作ることができるようになっていると、その様子の映像と共に伝えた。そして撮影者は最後に、「中国ではどのように対応しているのかはよく分からない」と結んでいるが、それは当然だろう。中国人でも中国国内でこのようなサービスは見たことも聞いたこともないはずだ。

 これに対し、中国のネットユーザーから「この面で中国は日本に及ばない。20年後くらいには変化があるかもしれない」とのコメントが寄せられたが、確かにそれが中国の現状と言える。そのためか、「日本はわれわれが学ぶに値するところだ」との意見も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

こんな対応をしてくれるなんて! 中国人が日本の公共交通機関に驚く理由