FC東京は30日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020グループF第5節で蔚山現代(韓国)と対戦し、1-2で敗北した。

27日に行われた第4節で上海申花(中国)に2-1で勝利してリベンジを達成したFC東京。その結果、2位へ浮上し中2日で迎えるこの試合に東、中村拓海、負傷交代したディエゴ・オリベイラに代えて中村帆高、内田、三田を起用して臨んだ。

前節に続き森重をアンカーに据えたFC東京が、立ち上がり早々に電光石火の攻撃から先制する。内田が敵陣右サイド深くからプレッシャーを掛けると、三田が回収してボックス右のゴールライン際へパス。これを安部がボックス手前まで折り返すと、永井が右足シュート。これが左ポストを叩きながらもゴールへ吸い込まれた。

13分にもFC東京はボール奪取から決定機。DFの頭でのバックパスをボックス左で拾った永井がマイナスへパスを送る。これをレアンドロがシュートを放ったが、ディフェンスのブロックに弾き出された。

蔚山現代は28分に左CKからブルトハイスが合わせてゴールに迫ったが、ブロックを敷くFC東京を相手に思うように攻め込めない。

そんな中、前半からカードを切り37分にコ・ミョンジンを送り出す。ボールを繋ぐ蔚山現代に対して速い帰陣からの守備で上手くいなしていたFC東京だが、44分に警戒しなければならないセットプレーから失点。ボックス中央手前からのユン・ビッカラムのFKにGK波多野は反応できず。嫌な時間に同点とされて試合を折り返す。

そのFC東京ハーフタイムで三田に代えて東を投入。東を左サイドハーフへ配置し、[4-4-2]の布陣を敷いた。

後半の入りは、蔚山現代にボールを支配される我慢の時間が続くFC東京だが、バイタルエリアへの侵入は許さず、クロスにはGK波多野が冷静に対処する。勝ち点3獲得を目指すFC東京は63分にアダイウトンと高萩を送り出して攻撃を活性化。その5分後にレアンドロが打開する。

ボックス右で持ったレアンドロは右足シュートを匂わせてキックフェイント。これで時間を作った中でゴール右隅を狙ったが、GKチョ・スヒョクに阻まれた。

攻勢に出ながらも固い守備を構築していたFC東京だが、蔚山現代に一瞬の隙を突かれる。85分、ユン・ビッカラムにボックス左へ侵攻され右足シュート。これがネットを揺らし逆転を許す。

その後、小川に代えて原とリスクを負って攻撃陣を増やしたFC東京であったが、ゴールを生み出すことはできず試合終了。1-2で蔚山現代に逆転で敗れた。

この結果より、蔚山現代はグループステージ首位突破が確定。FC東京は勝ち点を積み上げられず7ポイントのまま。同節の上海申花(勝ち点6)vsパース・グローリー(勝ち点0)を残す中で、12月3日に行われる最終節のパース・グローリーでは、累積による出場停止で森重を欠いて挑む。

FC東京 1-2 蔚山現代
FC東京
永井謙佑(前1)
【蔚山現代】
ユン・ビッカラム(前44)
ユン・ビッカラム(後40)

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