11月16日よりABEMAにて放送開始となった『今日、好きになりました。星空編』(以下:今日好き)。同番組は、現役高校生たちが2泊3日の“恋と青春の修学旅行”を通して、運命の恋人を見つけるまでを追いかける、胸キュンあり、涙ありの甘酸っぱい恋愛リアリティーショーだ。

(参考:ノンスタ井上裕介、中高生からの人気が急上昇!? 『今日好き』MCで発揮された“盛り上げ力“に注目

 以下、11月23日公開の第2話から見どころをレポートする。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

 初日最後のイベントは、最新リゾート施設でのショッピング&スイーツタイム。ここでは、れおん(丸田怜音)、はると(中野晴仁)、るな(黒咲月)、まりあ(鈴瀬まりあ)がショッピング組、かずゆき(松本和志)、よしき(椿善稀)、るか(早河るか)、かこ(北村華子)、このん(能登谷このん)がスイーツ組へと別れることに。かずゆきとよしきは、前回の『秋月編』で恋したあやの(西綾乃)との失恋から立ち直れず、“ダブル傷心組”の顔つきのままなのだが、はたしてこの後、スイーツの味はするのだろうか……。

 一方のショッピング組は、れおん×まりあが第一印象で両想いなこともあり、自然と2組でのダブルデートの状態に。はると×るなは、お互いに似合いそうなアクセサリーを即決した後、それらを着け合いっこをするのだが、「なんで?着けられない」と早くも物理的な距離感が縮まってきた。また、れおん×まりあもご当地ならではな「オリオンビール」Tシャツをホワイトとブラックの色違いで購入。このTシャツが翌日、『今日好き』の歴史でも平和続きだった朝の時間帯に、恋の波乱を呼び込む起爆剤となる……。

 ちなみに2人はその後、まりあが旅の出発時、ブレザーの内側に忍ばせていた大きなおもちゃのマイクの話で盛り上がるのだが、そんな“ネタキャラ”にも関わらず、れおんに「えくぼがかわいい」とアプローチをし、彼も「本当?笑顔がかわいい」と応じるなど、しっかりと仲を深められるギャップがすごい。最後にはカップル成立後の遠距離恋愛や、明日の朝の“ある約束”についても語り合うほど、ニヤニヤが止まらない話題続きとなった。

 対して、問題なのがスイーツ組。かずゆきはここで、あやのから想いを伝えられた手紙について打ち明けるのだが、そのせいで全員がさらに重い雰囲気に。かずゆきは「テンション上げてこう!」と空元気を見せるのだが、こちらは恋の始まる予感がまったくしないのだ。いまだにエンジンが掛からない継続メンバーの2人だが、注目すべきはここからだ。

 救いとなったのは翌朝。前日に購入した「オリオンビール」Tシャツ姿のまりあを含め、女子の待つフリースペースに男子が合流したのだが、そのなかに何やら既視感のあるTシャツが。実は、前述したれおん×まりあが交わした“ある約束”とは、2日目朝にペアルックでいること。何食わぬ顔をして、れおんが“黒オリオン”として堂々たる登場を披露したのだ。

 当たり前な流れだが、よしきからは早速、ペアルックへのツッコミが。すると謎のかわいい対抗心か、はるともるなとお揃いのアクセサリーをアピールしだす。その流れで火蓋が切って落とされたのか、早朝にも関わらず全4組が2ショットをすることに。喜ばしいのが、かずゆきは初日から話したかったというまりあ、よしきはこのんと話す機会に恵まれたこと。全員の物語が一気に加速する展開がようやく始まったのだ。

 まずは、新メンバー組から見ていこう。はると×るなは実はすでに両想いなわけだが、そのことはまだどちらも把握しておらず。ここでは、るなの方から好意を匂わせると、はるともそれに気づいてか、「オレは今は、るなちゃんしか見てない」とまっすぐに想いを言葉にする。その後は「るなって呼ぶからはるとって読んでほしい」などと心の距離を縮めるのだが、直後に「るなちゃん」と何度も呼んでしまったり、記念撮影をする際にスマホの充電が1%しか残っていなかったりと天然ぶりを感じるシーンが続く。しかし、それが逆にるなの自然な笑顔を誘っていたように思う。

 また、れおん×るかは初の2ショットに。るか自身は、第一印象で気になる相手にれおんの名前を挙げていたが、ここでは特にキモチは動かなかったとのこと。むしろ、はると×るなのペアルックによる公開イチャイチャが自分を挟んで繰り広げられたことしか、今は頭にないようだ。その想いを涙ながらに語ったるかは、この後すぐに行動に移る。

 そして、2日目を迎えてようやく本領発揮となったのが継続メンバーの男子2人。よしき×このんの2ショットでは、よしきが出会い頭に「昨日からちょっと色々考えてて、今日朝起きて、いちばん最初にこのんちゃんと話したいと思っていた」と語り、このんがそれに頷くと、「同じ想いだね」とハニかんでみせる。“言葉のモーニング”にしても、ちょっとサービス精神がすぎるように見えるあたり、さすが王子様系男子のよしきだ。

 かずゆきもそれに負けていない。まりあとの2ショットの舞台はビーチに。波打ち際でまりあサンダルを濡らそうと背中をちょんと押したり、彼女の前髪が風で崩れたのを見て、「風除け」と大の字型に体を広げたりと、持ち前の気さくさがようやく前に出てきた。

また、流石だったのは、前述したまりあの忍ばせマイクに話題を移すと、彼女がここでマイクを持ち合わせていなかったことから、「代わりにどうぞ」と自身の拳を差し出した機転の利きよう。二人仲良く「2日目、後悔しないように頑張るぞー!」と海に叫んだ思い出は、この後の展開に少なからず影響してくるのかもしれない。

 そこから全員が私服披露をした後、るかがはるとを誘い出す。話題はもちろん、先ほどのペアルックについてだ。ここでるかは、「いいなぁっていうか、ちょっと嫉妬した。それでもなんかやっぱり……“はるとくんだな”と思って」と、恋の矢印を向けました宣言を放つ。ただ、はるとのキモチはるなに固まっている様子。その上で少し気になったのは、はるとが続けて「声がどタイプです」と、るかの声をとても気に入っていたこと。これは全国すべての“声が好きさん”が共感するだろうが、声優の麻倉ももに似た、甘く凛としてかわいらしいるかの声は彼女が持つ何よりもの魅力である。その声で、はるとの心は動くのだろうか。

 なお、第2話終盤には、過去の旅の参加メンバーによる放課後チャレンジ企画『今日好き部』もオンエア。今回は物理企画として、紙ヒコーキ作りに挑戦している。紙ヒコーキ飛ばしといえば、以前の『紫陽花編』で恋の明暗を左右したゲームのひとつ。視聴者にとっても、もしもの時に覚えておいた方がいい技術かと思うので、ぜひご覧いただきたい。(一条皓太)

(C)ABEMA